憲法学の虫眼鏡
著:長谷部 恭男
内容紹介
自由な思惟のエッセンス。2017年1月から2019年3月まで羽鳥書店Webで連載された「憲法学の虫眼鏡」(第一部に収録)を中心に、書下ろしを含め、『UP』連載「法の森から」など35篇を収録した最新エッセイ集。憲法学者のヴィヴィッドな思索に触れる。
目次
はしがき
第一部 憲法学の虫眼鏡
1 森林法違憲判決
2 法律の誠実な執行
3 カール・シュミット『政治的ロマン主義』
4 ThickかThinか
5 緊急事態に予めどこまで備えるべきなのか
6 有権解釈とは何なのか
7 八月革命の「革命」性
8 内閣による自由な解散権?
9 陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない
10 英語で原稿を書く
11 プロイセン憲法争議
12 「ユダヤ的国家」万歳
13 適切な距離のとり方について
14 最悪の政治体制、民主主義
15 意思と理由
16 ポワッソンのパラドックス
17 法人は実在するか? それを問うことに意味はあるか?
18 統治権力の自己目的化と濫用
19 クリスティン・コースガードの手続的正義
20 相互授権の可能性?
第二部 法の森から
1 ルソーのloiは法律か?
2 戦う合衆国大統領
3 フランソワ・ミッテラン暗殺未遂事件
4 英米型刑事司法の生成
5 フォークランド諸島 一九八二年五月二五日
6 巡洋艦ベルグラーノ撃沈 一九八二年五月二日
7 バーリンの見た日本
8 国際紛争を解決する手段としての戦争
9 アメリカがフィリピンで学んだこと
第三部 比較できないこと
1 比較できないこと
2 サリンジャーと出会う
3 人としていかに生きるか──カズオ・イシグロの世界
4 自己欺瞞と偽善の間──「狂気の皇帝」カリグラ
5 奥平康弘『萬世一系の研究(上)』解説
6 変えるべきか変えざるべきか
ISBN:9784904702796
。出版社:羽鳥書店
。判型:4-6
。ページ数:312ページ
。定価:2800円(本体)
。発行年月日:2019年10月
。発売日:2019年11月11日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:LND。