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アジアン・インパクト 日本近代美術の「東洋憧憬」

編著:東京都庭園美術館

紙版

内容紹介

一九一〇〜六〇年代の日本近代美術にみられる、アジアの古典を強く意識した傾向を、日本画、洋画、そして工芸の各ジャンルの事例により検証。東京都庭園美術館で開催される展覧会の公式図録兼書籍。

目次

総論 日本人が懐いた『東洋憧憬』樋田豊次郎

1.アジアへの再帰
 1−1.雲岡石仏との遭遇
  雲岡石窟を目の当たりにした日本画家/尾崎正明
 1−2.チャイナドレスの婦人
  画家たちの見たアジアの幻影/天野一夫
 1−3.静物画のなかのアジア
  静物画のなかのアジアの器物/山高塙未

2.古典復興
 2−1.古代青銅器と工芸モダニズム
  住友家の「古代青銅器」蒐集/廣川 守
  金工モダニズムと古代青銅器/本橋浩介
 2−2.生きのびる中国陶磁
  横河民輔の「中国陶磁」蒐集/今井 敦
  石黒宗麿と磁州窯/花井久穂 
 2−3.籐籠と竹籠
  唐物籠の「奇」にして「逸」なる……/佃 一輝
  飯塚琅玕斎の革新性/島崎慶子
  琅玕斎の「ザル」に問われて/斎藤正光
 2−4.李朝白磁と民藝運動
  安宅英一の「李朝白磁」蒐集/出川哲朗
  河井寛次郎と李朝白磁/松原龍一
 2−5.文様から〈装飾芸術〉へ 
  文様から〈装飾芸術〉へ/樋田豊次郎
  松田権六と楽浪漆器の発掘/北村仁美

3.幻想のアジア
 1 現代作家が見たアジア/岡村桂三郎、田中信行、山縣良和
 2 座談会「西洋人のアジアを見る目、そして、日本人のアジアを見る目」/       天野知香、今井敦、樋田豊次郎

年表/巖谷睦月(編) 

ISBN:9784808711566
出版社:東京美術
判型:B5
ページ数:152ページ
定価:2400円(本体)
発行年月日:2019年10月
発売日:2019年10月17日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:AGA