真田信治著作選集 シリーズ日本語の動態 4
ことばの習得と意識 完結
著:真田 信治
紙版
内容紹介
「日本語の動態」に関するシリーズの第4巻である。本書では、ことばと文化の相関、第1言語の習得、母語への態度、理解語彙の習得過程、個人語彙の基底層と年齢的推移、ことばの喪失などをめぐって、著者の既発表の研究論稿をセレクトし集成した。記述の内容はいずれも国語教育、日本語教育に当たって基本的に踏まえておくべき事柄である。国語教育、日本語教育に携わる人だけでなく、一般の方々にも是非とも読んでいただきたい。
目次
まえがき
図・表リスト
1.ことばによる支配
2.日本人の母語意識
3.使い分けの発達と方言の機能
4.「国語」VS「日本語」に対する学生の態度
5.方言とアイデンティティ
6.変換装置としての「フィルター」
7.ある個人における理解語彙量の累増プロセス
8.現代人にとっての理解不可能な語彙
9.Vernacularの記述をめぐって
10.Diachronic change within an idiolect
11.一個人の所有する人称語彙
12.地域人の空間認知 方言と地名
13.地域人の精神構造
14.継承語(方言)の教材作成
15.ことばの喪失の研究に寄せて
出典一覧
あとがき
索引