出版社を探す

日本の神話を考える

著:上田 正昭

紙版

内容紹介

『古事記』『日本書紀』だけが日本の神話ではない。『風土記』や『万葉集』『先代旧事本紀』なども、神話の貴重な断片を伝えている。その全体を東アジアとの関わりも視野に入れて見通し、日本神話の成立と構造を解き明かす。

目次

神話と歴史(神話とは何か〈書かれざる神話/神話のありよう〉/記録と語部〈神話の記録化/語部の実相〉/神代史のなりたち〈『記・『紀』の成立過程/伝承と筆録/『記』・『紀』神話の特色〉)/古典の神話(風土記・祝詞の諸相〈旧聞異事の内実/出雲神話の特色/在地の神話伝承〉/『古語拾遺』と『先代旧事本紀』〈『古語拾遺』の伝承/『先代旧事本紀』の降臨伝承〉)/神話の交響譜(三貴子の誕生〈神々の生成/海神とその祭祀〉/分治の神話〈海原と根の国/月読の活躍/月神の信仰〉以下細目略/皇祖神の二元性/アマテラスの内実)/出雲と筑紫(出雲の神話/筑紫の神話)/渡来の神々(韓神の背景/神話の対比)/付章 神話と教育(神話の虚実/『記』・『紀』の思想史/日本神話と教育)/小学館ライブラリー版刊行にあたって/『日本の神話を考える』を読む…千田 稔

著者略歴

著:上田 正昭
1927年、兵庫県生まれ。1950年、京都大学文学部史学科卒業。京都大学教養部助教授・教授、大阪女子大学学長、島根県立古代出雲歴史博物館名誉館長を歴任。2016年没。
【主要編著書】『日本武尊』(吉川弘文館、1960年)、『日本神話』(岩波書店、1970年、のち角川ソフィア文庫、2010年)、『上田正昭著作集』全8冊(角川書店、1998-99年)

ISBN:9784642071109
出版社:吉川弘文館
判型:4-6
ページ数:192ページ
定価:2200円(本体)
発行年月日:2019年11月
発売日:2019年10月15日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QRS