氷室冴子とその時代
著:嵯峨 景子
紙版
内容紹介
「少女小説家」としての姿だけではない、
氷室冴子の多彩な作家像、再発見。
少女小説の文脈で語られることが多かった氷室冴子を、
コバルト文庫以外の小説やエッセイを含めた
幅広い作家活動にもスポットを当て、同時代の文化・社会とともに捉え直す。
雑誌や新聞記事など貴重な資料からも見えてくる新たな氷室冴子像とは──
★本書初公開★
氷室冴子が学生時代に執筆した少女マンガ論「少女マンガの可能性」の手書き原稿収録!
目次
第1章 氷室冴子以前 書物と少女マンガの揺籃期
第2章 作家デビューから『クララ白書』まで
第3章 マンガ原作の仕事と初連載『雑居時代』
第4章 1983 年・84 年にみる多様な作品群
第5章 『なんて素敵にジャパネスク』と少女小説ブーム
第6章 男の子の行方 氷室冴子の少年主人公小説
第7章 少女小説から離れて
──エッセイと一般小説の仕事
第8章 『海がきこえる』
第9章 古代への情熱 『銀の海 金の大地』
第10 章 氷室冴子は終わらない
──90 年代後半以降から