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中世足利氏の血統と権威

著:谷口 雄太

紙版

内容紹介

中世後期、足利氏とその一族(足利一門)は尊貴な存在であると、室町幕府・足利将軍側のみならず、全国の大名・武士側からも位置付けられていた。なかでも別格の家格・権威を有した吉良・石橋・渋川の三氏(御一家)を具体的に検証。足利一門を上位とする武家の儀礼的・血統的な秩序の形成から、三好氏や織田信長の武威による崩壊までを描く。

目次

序章 現状と課題/足利氏御一家論(武蔵吉良氏の歴史的位置―古河公方足利氏・後北条氏との関係を中心に―〈戦国期前夜の吉良氏(十五世紀~十六世紀前半)/吉良頼康の時代(一五四〇年代~一五五〇年代)/吉良氏朝の時代(一五六〇年代~一五九〇年)以下細目略〉/戦国期における三河吉良氏の動向/都鄙における御一家石橋氏の動向/中世後期における御一家渋川氏の動向/足利氏御一家考/付論 戦国期斯波氏の基礎的考察)/足利的秩序論(足利一門再考―「足利的秩序」とその崩壊/付論一 中世後期島津氏の源頼朝末裔主張について/中世後期武家の対足利一門観/付論二 中世における吉良氏と高氏―室町期南九州の史料に見る伝承と史実/武家の王としての足利氏像とその形成/足利時代における血統秩序と貴種権威)/終章 結論と展望

著者略歴

著:谷口 雄太
1984年、兵庫県生まれ。2015年、東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得満期退学。現在、青山学院大学文学部准教授、博士(文学)。 ※2022年10月現在
【主要著書】『中世足利氏の血統と権威』(吉川弘文館、2019年)、『〈武家の王〉足利氏』(吉川弘文館、2021年)、『分裂と統合で読む日本中世史』(山川出版社、2021年)、『鎌倉幕府と室町幕府』(共著、光文社、2022年)

ISBN:9784642029582
出版社:吉川弘文館
判型:A5
ページ数:384ページ
定価:9500円(本体)
発行年月日:2019年11月
発売日:2019年10月19日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:WQY