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SB新書

2020年からの新しい学力

著:石川 一郎

紙版

内容紹介

2020年の教育改革が
中間層の学力を破壊する!

2020年の大学入試制度改革の根底には、文科省による「知識の活用」を目指す大規模な教育改革が存在する。
しかし、新しい教育体制にすべての子どもがスムーズに対応できるとは限らない。
予想されるのが、これまで中間層にいる子どもたちが陥る学力危機である。
教育制度改革によって直面する問題とはなにか。
教育現場の実情を踏まえて、それにいかに対応していくべきかについて論じていく。

目次

序章 学力格差社会の到来
◎「テストで点数さえ取っていれば何とかなる…」の間違い
◎GMARCH合格を目指す中間層が下位層に転落する
◎エリートのための教育改革!?

第1章 2020年の教育制度改革の罠
◎「知識偏重」から「知識の活用」の結果、知識すら身につかない
◎教育現場の迷走とふりまわされる子どもたち
◎アクティブラーニングはゆとり教育への逆戻り

第2章 あなたの子どもは教科書が読めますか
◎全国2万5000人の基礎読解力調査の結果
◎3人に1人が問題文を理解できていない
◎AIに仕事を奪われる子ども、奪われない子ども

第3章 学校選びが命とりに――こんな学校に預けてはいけない
◎経済格差だけではない情報格差から生まれる学力格差
◎子どもを伸ばす教師とダメにする教師
◎大事なのは学歴ではなく学習歴

第4章 子どもの学力を伸ばすには
◎もっとも必要となるのは自分軸
◎「読解力」、「数式力」、「共感・共鳴・共振力」という3つの資質
◎学力を伸ばすカギとなる対話力は量より質
◎英語・プログラミングに必要なのは目的意識

第5章 2035年の未来から子どもの教育を考える
◎10年後に残る仕事とそのために必要な学力
◎教育改革を阻むのは、保護者であるあなた自身
◎グローバルな社会で活躍できる人材の条件

著者略歴

著:石川 一郎
「香里ヌヴェール学院」学院長、「アサンプション国際小・中・高等学校」教育監修顧問。「21世紀型教育機構」理事。1962年東京都出身、暁星学園 に小学校4年生から9年間学び、85年早稲田大学教育学部社会科地理歴史専修卒業。暁星国際学園、ロサンゼルスインターナショナルスクールなどで教鞭を執る。前かえつ有明中・高等学校校長。「21世紀型教育」を研究、教師の研究組織「21世紀型教育を創る会」を立ち上げ幹事を務めた。著書に『2020年の大学入試問題』(講談社現代新書)がある。

ISBN:9784815602611
出版社:SBクリエイティブ
判型:新書
ページ数:224ページ
定価:830円(本体)
発行年月日:2019年09月
発売日:2019年09月09日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JN