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虹のような黒

著:連城 三紀彦

紙版

内容紹介

誰もが彼女を狙っている――。
大学祭の当日、英文学ゼミの教室で発生した陵辱事件。ばらまかれる怪文書、謎の猥褻画、五転六転する議論の応酬。いったい、あの「密室」で何が起こったのか?
連城三紀彦“最後の未刊長篇”を初書籍化。さらに、連載時(「週刊大衆」2002~2003年。全36回)に著者が毎回描き下ろした自筆挿画(全72点)を完全収録。本文と連動した挿画にによる著者ならではの企みに満ちた「仕掛け」にも注目いただきたい、ファン必携の愛蔵本。

目次

第一章 落ちていく女
第二章 肉体の迷宮
第三章 にがい蜜 甘い血
第四章 光と影の共謀 
第五章 黒い空白 
 解説 千街晶之

著者略歴

著:連城 三紀彦
1948年、愛知県名古屋市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。1978年、「変調二人羽織」で幻影城新人賞を受賞しデビュー。1981年、「戻り川心中」で日本推理作家協会賞(短編部門)、1984年、『宵待草夜情』で吉川英治文学新人賞、1984年『恋文』で直木賞、1989年、「試写室のメロディー」でキネマ旬報読者賞、1996年、『隠れ菊』で柴田錬三郎賞、2014年、日本ミステリー文学大賞特別賞受賞。2013年、死去。没後に刊行された近著に、『小さな異邦人』『処刑までの十章』『女王』『わずか一しずくの血』『悲体』などがある。

ISBN:9784864881753
出版社:幻戯書房
判型:4-6
ページ数:384ページ
定価:3000円(本体)
発行年月日:2019年08月
発売日:2019年08月26日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ