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なかよしの水

タンザニアのおはなし

著:ジョン・キラカ
訳:さくま ゆみこ

紙版

内容紹介

日照りで水がなくなり、のどがからからになった森の動物たちは、水をさがしにでかけます。ようやく川を見つけますが、川の水をもらうには、ワニにいけにえを差し出さなくてはなりません。みんなはどうしたらいいか、話し合います。大きい動物たちの発言でいけにえにされかかったノウサギは、最後にあることを思いつき、みんなで水をのめるようになりました。

民話の宝庫、アフリカ。タンザニアで生まれ育った作者キラカは、村の人たちからさまざまなお話を聞いて書きとめ、それをもとに絵本をつくっています。今作には、前作『ごちそうの木』と同じように、日照りがつづいて困っている動物たちが登場します。今回のモチーフとなる「水」は、天候と結びついた暮らしをしているアフリカの人々にとっても大切なものです。タンザニアの民族画「ティンガティンガ」を学び、独自の画風を確立したキラカの絵本は、日本のほかにもスイス、ドイツ、スウェーデン、アメリカなど多くの国で翻訳出版されています。

著者略歴

著:ジョン・キラカ
〔作者〕 ジョン・キラカ (John Kilaka)
1966 年タンザニアの南西部に生まれる。幼いころから地面に絵をかくのがすきで、1990 年にはティンガティンガ派の絵を学び、独自の画風を確立。その後、自国の村々をまわって昔話の収集をはじめ、タンザニアのほかドイツ、スイスなどでストーリーテリングを行い、絵本を出版する。現代アフリカの最も有名な絵本作家のひとりである。初の絵本は『チンパンジーとさかなどろぼう』(岩波書店)。『いちばんのなかよし』(アートン)は2005 年ボローニャ国際児童図書展ニューホライズン部門ラガッツィ賞を受賞。『ごちそうの木』(西村書店)は2011 年国際児童図書評議会(IBBY)スウェーデン支部が選ぶピーターパン・シルバースター賞を受賞し、邦訳は2017 年の来日にあわせて刊行された。
訳:さくま ゆみこ
〔訳者〕 さくま ゆみこ
編集者、青山学院女子短期大学子ども学科教授などを経て、現在はフリーの翻訳家。日本国際児童図書評議会(JBBY)会長。著書に『エンザロ村のかまど』(福音館書店)、『どうしてアフリカ? どうして図書館?』(あかね書房)など。訳書は『いちばんのなかよし』(アートン)、「ホーキング博士のスペース・アドベンチャー」シリーズ(岩崎書店)、『ごちそうの木』(西村書店)など多数。アフリカ子どもの本プロジェクトの代表として、アフリカの子どもに本を届ける活動や、アフリカの文化や子どものことを日本の子どもに伝える活動もしている。

ISBN:9784890139996
出版社:西村書店
判型:A4
ページ数:30ページ
定価:1500円(本体)
発行年月日:2019年09月
発売日:2019年09月09日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:YBC
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:YNA
国際分類コード【Thema(シーマ)】 3:XA