ポスト政治の政治理論
ステークホルダー・デモクラシーを編む
著:松尾 隆佑
内容紹介
同じ自治体や国に暮らすからといって、人びとがかならず利害を共有するとは限らない。行政の境界を越え、その地域に居住しない人も含めた利害関係者(ステークホルダー)は、協働して地域の将来像を描くことができるのか。利害が複雑に絡みあう現代において、原発など迷惑施設・危険施設を例にとり、民主的な意思決定を実現するための新たな政治主体像を提起する。
目次
序文 なぜデモクラシーか
第1章 なぜステークホルダー・デモクラシーか
第1節 背景――ポスト政治の時代
第2節 問い――いかなるデモクラシーを、何のために
第3節 方法――ポスト政治の政治理論を求めて
第2章 ステークホルダー分析──民主的統治主体の定位
第1節 ステークホルダーとは何か――主体像の導出
第2節 ステークホルダーとは誰か――分析の方法
第3節 分析政治のデザイン
第3章 ステークホールディング──主体化へ向けた基本権保障
第1節 主体化のための基本権秩序
第2節 福祉ガバナンスの価値原理
第3節 主体性実現のための制度的条件
第4章 マルチステークホルダー・プロセス──民主的統治への多回路化
第1節 民主的正統性の多回路化
第2節 企業経営における政治的なもの
第3節 企業権力の民主的統御
第5章 ステークホルダーによる民主的統治
第1節 決定に先立つ政治
第2節 決定へ至る政治
第3節 決定に続く政治
結語 織り成されるヴィジョン
あとがき
参考文献/索引
ISBN:9784588625411
。出版社:法政大学出版局
。判型:A5
。ページ数:366ページ
。価格:5300円(本体)
。発行年月日:2019年08月
。発売日:2019年08月26日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JPH。