内容紹介
同時代の西欧数学に比して、決して遅れをとっていなかった江戸時代の数学のレベルの高さは、何に由来するものなのか。関孝和(1708年没)と、その弟子、建部賢弘(1664‐1739)などだけが、知られる程度であった和算の歴史であるが、じつは、関孝和が師事したのはジュゼッペ・キアラ(1602‐1685、日本名・岡本三右衛門)という元イエズス会宣教師、いわゆる「転び伴天連(バテレン)」である。江戸の「和算」のオリジンは、なんとキリスト教の宣教師であったのだ。従来あまり語られることがなかった江戸和算の知られざる系譜を詳らかにし、西欧近代学問の輸入史に新たな一ページを刻む斬新な歴史読み物。
著者略歴
著:六城 雅敦
六城雅敦(ろくじょう つねあつ)
1968年、大阪府生まれ。大阪府立大学工学部船舶工学科卒。エンジニアリング系コンピューターソフト会社、製薬会社等を経て、現在、各種ラヂウム鉱石の輸入販売を営む。SNSI副島国家戦略研究所の最古参のメンバー。
論文に「薬―クスリの大部分は疚しさで出来ている」(副島隆彦編『日本のタブー』KKベストセラーズ、2010所収)、「微量の放射線は生命の必須栄養素だ」(副島隆彦編『日本のタブー』KKベストセラーズ、2011所収)、「西周が従兄弟叔父である森鴎外」(副島隆彦編『フリーメイソン=ユニテリアン教会が明治日本を動かした』成甲書房、2014所収)、「明治の国家運営を担った旧幕臣の数学者たち」(副島隆彦編『蕃所調書の研究 』成甲書房、2016所収)。
監:副島 隆彦
副島隆彦(そえじま たかひこ)
評論家。副島国家戦略研究所(SNSI)主宰。1953年、福岡県生まれ。早稲田大学法学部卒業。外資系銀行員、予備校講
師、常葉学園大学教授等を歴任。政治思想、法制度、金融・経済、社会時事、歴史、英語研究、映画評論の分野で画期的
な業績を展開。「日本属国論」と米国政治研究を柱に、日本が採るべき自立の国家戦略を提起、精力的に執筆・講演活動
を続ける。
主著に『世界覇権国アメリカを動かす政治家と知識人たち』(講談社+α文庫)、『属国・日本論』(五月書房)、近著に『国家分裂するアメリカ政治 七顚八倒』(秀和システム)、『絶望の金融市場』(徳間書店)、『生命保険はヒドい。騙しだ』(幻冬舎新書)がある。
暴落」前夜』(祥伝社)ほか、著書多数。
ISBN:9784798058818
。出版社:秀和システム
。判型:4-6
。ページ数:224ページ
。定価:1600円(本体)
。発行年月日:2019年08月
。発売日:2019年09月02日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:PDZ
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:PBX。