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中公文庫

三人孫市

著:谷津 矢車

紙版

内容紹介

付言しておきたいのは、信長の最大のライバルは、……やはり大坂本願寺であるということだ。そして、その本願寺の軍事力を支えたのが雑賀衆であり、その頭目が「雑賀孫市」だった。〈解説〉和田裕弘/中公新書『織田信長の家臣団』『信長公記』著者)



ときは戦国、織田・浅井・三好ら大大名がしのぎを削るただ中に、紀州・雑賀庄はあった。彼らに転機をもたらしたのは、八咫烏を祀る夜に蹌踉と現れたひとりの老人。刀月斎を名のる男は、頭領〈雑賀孫市〉を父にもつ三兄弟それぞれに、奇妙な形をした鉄砲を与えたのであった……。

病身を抱えながら鉄砲兵法を編み出す長男・義方、豪放磊落にして武威赫々たる次男・重秀、入神の域に達した狙撃の腕を持ちながら心を閉ざす三男・重朝。兄弟で〈雑賀孫市〉を襲名した彼らは、異なる道を歩み、異なる志を秘めながら戦乱の世を駆け抜ける!



いま最も勢いに乗る歴史作家・谷津矢車が放つ硝煙たなびく合戦絵巻、ついに文庫化!

著者略歴

著:谷津 矢車
谷津矢車

1986年東京都生まれ。駒澤大学文学部歴史学科考古学専攻卒。第18回歴史群像大賞優秀賞受賞。2013年『洛中洛外画狂伝 狩野永徳』でデビュー。二作目の『蔦屋』では、「この時代小説がすごい!2015年版」にて第7位。その他の著作に『曽呂利』(実業之日本社)、『おもちゃ絵芳藤』(文藝春秋、第7回歴史時代作家クラブ賞作品賞)、『某には策があり申す』(角川春樹事務所)『奇説無惨絵条々』(文藝春秋)などがある。

ISBN:9784122067738
出版社:中央公論新社
判型:文庫
ページ数:352ページ
定価:800円(本体)
発行年月日:2019年08月
発売日:2019年08月21日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ