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中公文庫

お春

著:橋本 治

紙版

内容紹介

浅草花川戸の乾物問屋の一人娘・お春。

美しい母は度重なる浮気の末、父とは別の男の胤を宿し、流産で死んだ。

懶惰な母親を嫌悪し、北国屋の家から解放されたいと願うお春だったが、

ある夜部屋に忍び込んできた番頭の伝九郎に体を許してしまい――。



「夢のような愚かさを書いてみたい」

橋本治が『刺青』にはじまる谷崎潤一郎文学をオマージュした、愚かしく妖しい少女の物語。

著者略歴

著:橋本 治
橋本治

一九四八年東京生まれ。東京大学文学部国文科卒。七七年『桃尻娘』で講談社小説現代新人賞佳作。以後、小説・評論・古典の現代語訳・戯曲・エッセイ等、あらゆるジャンルに精力的な執筆活動を行う。九六年『宗教なんかこわくない!』で新潮学芸賞、二〇〇二年『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』で小林秀雄賞、〇五年『蝶のゆくえ』で柴田錬三郎賞、〇八年『双調 平家物語』で毎日出版文化賞を受賞。他に『窯変 源氏物語』『小林秀雄の恵み』『巡礼』『橋』『リア家の人々』等、著書多数。

ISBN:9784122067684
出版社:中央公論新社
判型:文庫
ページ数:240ページ
定価:700円(本体)
発行年月日:2019年08月
発売日:2019年08月21日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ