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講談社現代新書

ザ・ネクストバンカー

次世代の銀行員のかたち

著:浪川 攻

紙版

内容紹介

【これからの銀行員に必要な資質・能力とは?】

【金融業界「脱ノルマ」の答えがここにある!】

日銀のマイナス金利政策の長期化で収益力が萎え、デジタル化の波が押し寄せ、
やがて銀行員の仕事を奪っていく――。

そんな将来の不安から、転職の準備をする銀行員もいるという。

だが、厳しい収益環境が続く中でも、独自のスタイルで顧客や部下の
信頼を集めている支店長、支社長たちが、この国にはいた。

本書では、3つのメガバンク・4つの地銀
それぞれを代表する12名のインタビューを収録。

“漠とした不安”を抱える部下に「惑わされるな」と檄を飛ばす“レジェンド支店長”
銀行業界で連綿と続くノルマ至上主義に背きながらも、着実に実績を残してきた“奇跡の支店長”
「部下を守るためには本部と戦うしかない」と息巻く“尖った支店長”

など、個性豊かな顔ぶれが登場する。

はたしてこれからの銀行員、銀行支店長に必要な資質、
組織運営と人材育成のヒントとは?

“伝説の支店長”12人が、そのノウハウをすべて明かす!

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「“銀行のルール”なんて変えてもいい」「目先の目標未達を恐れない」
「“まるで昭和”な社内行事を開催」「支店長は“ちょっとポンコツ”ぐらいでいい」
「本部の言い分をすべて聞いたら支店業務は回らない」「どうやって部下の才覚を見出すか」
「“最後の砦”としての覚悟」「“会社のために働け”は通用しない」
「ずっと1位をとる必要などない」「昔ながらの押し付けが組織をダメにする」
「本部による評価はどうでもいい」「仕事は性悪説、評価は性善説で」
「隠し事を報告せよ、すべて許す」「本部から20年ぶりに現場復帰」
「35年現場一筋の意地」……

これまでの銀行の常識を疑い、これからの銀行員のかたちを知るための書。

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【本書に登場する銀行】
みずほ銀行、三井住友銀行、三菱UFJ銀行
伊予銀行、埼玉りそな銀行、静岡銀行、みちのく銀行(順不同)

目次

第1部 これまでの「銀行の常識」を疑え――伝説のバンカーが指南する支店長としての覚悟と矜持
1 “漠とした不安”に惑わされるな みずほ銀行 奥山誠一
2 「ノルマ撤廃」で顧客満足「最大化」を目指す 三井住友銀行 河原田岩夫
3 部下を守るためには本部と戦うしかない 伊予銀行 矢野一成
4 銀行論理の発想は絶対に許さない 埼玉りそな銀行 清水正幸
5 着任3ヵ月で支店の雰囲気を変える みずほ銀行 飛田俊樹
6 評価が最下位でも「よかった」わけ 三菱UFJ銀行 南里彩子
第2部 これからの「銀行員のかたち」――伝説のバンカーが伝授する組織運営と人材育成のヒント
7 “立派な銀行員”を育てようとは思わない 三井住友銀行 竹巻三千子
8 支店長は「のめり込まない」ほうがいい 静岡銀行 大橋弘
9 銀行のルールは「絶対」ではない 三菱UFJ銀行 川井仁
10 すべて許すから隠し事を報告せよ みちのく銀行 浅利健一
11 本部から20年ぶりに現場復帰 三菱UFJ銀行 正岡秀臣
12 一人一冊!「部下別ノート」を作る理由 三井住友銀行 右田耕司

著者略歴

著:浪川 攻
経済ジャーナリスト。1955年東京都生まれ。上智大学卒業後、電機メーカー勤務を経て記者となる。金融専門誌、証券業界紙を経験し、1987年株式会社きんざいに入社。「週刊金融財政事情」編集部でデスクを務める。1996年退社し、ペンネームで金融分野を中心に取材・執筆。月刊誌「Voice」の編集・記者、1998年に東洋経済新報社と記者契約を結び、2016年フリーとなって現在に至る。著書に『銀行員はどう生きるか』(講談社現代新書)、『地銀衰退の真実』(PHPビジネス新書)、『金融自壊――歴史は繰り返すのか』『前川春雄「奴雁」の哲学』(以上、東洋経済新報社)、『銀行員は生き残れるか』(悟空出版)などがある。

ISBN:9784065168493
出版社:講談社
判型:新書
ページ数:224ページ
定価:860円(本体)
発行年月日:2019年08月
発売日:2019年08月22日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KFF