平凡社新書 918
「自立できる体」をつくる
人生100年時代のエクササイズ入門
著:湯浅 景元
内容紹介
老いとともに体の機能は低下し体力は衰え、やがて、立つ、歩く、座るといった日常の生活動作もままならなくなる。だが、生活のなかにウォーキングを取り入れたり、自分の体重を利用してゆっくりと椅子に座る・立つなど、体力に合わせて体の動かし方を変えるようにすれば、「自立できる体」は生涯にわたって維持できるのだ。
一流スポーツ選手を育ててきた筆者による、人生100年時代の簡単トレーニング術!
目次
はじめに
第一章 大切なのは「自立できる体」
見た目の若さよりも大切なこと
日常生活における動作を一人で行う
「人生一〇〇年」時代をはつらつと生きるために
「三昧に生きる」ことを楽しむ
第二章 ヒトも動物である
動物は移動できる能力を持っている
自由に移動できる能力を自ら捨てないこと
私たちの体は運動不足にとても弱い
第三章 重力を感じながら生きている
地球上ではみな「重さ」を与えられている
体の重さをしっかりと受け止める時間も大切
「重さ」の恩恵にあずかれば健康は維持できる
体の痛みを防ぐために「重さ」と上手に付き合おう
第四章 「日常生活動作」の自立を目指す
「体が動く」ことよりも「体を動かす」ことを大事にする
室伏広治から学ぶ「体力に見合った体の動かし方」
万が一に備える練習も必要
ADLをチェックする
トピックス①:スポーツ選手に学ぶ睡眠
第五章 「自立できる体」を維持するための運動法
運動を継続することが肝心
運動の選び方は「特異性の原理」に従う
ウォーキング
ウォーキングの運動特性とは
ウォーキングの機会を増やす
ア、回り道ウォーキング/イ、鑑賞ウォーキング/ウ、駐車ウォーキング/エ、待ち時間ウォーキング
/オ、散歩ウォーキング/カ、トレッドミルウォーキング
ウォーキングの強度を計測する
筋力トレーニング(筋トレ)
筋トレの運動特性とは
筋トレの種類
目的別の筋トレ法
ア、姿勢を維持するための筋トレ/イ、全身を移動させるための筋トレ/ウ、手と腕を思い通りに動かすための筋トレ/エ、サルコペニアを予防するための筋トレ/オ、骨粗しょう症を予防するための筋トレ
ストレッチング
ストレッチングの運動特性とは
ストレッチングの強度
目的別のストレッチング法
ア、痛みやケガを防ぐためのストレッチング/イ、体を思い通りに動かすためのストレッチング
第六章 家庭内での事故を防ぐ
高齢者に多い家庭内事故
転倒・転落事故を防ぐには
バランスをよくする運動法
素早い動作を衰えさせない方法
家庭内事故を防止するための生活環境を整える
トピックス②:スポーツ選手に学ぶ食事
第七章 痛みを防ぐ正しい姿勢のとり方
頭の前傾姿勢は頸椎を痛める
背を丸めた姿勢は呼吸機能を悪化させる
腰の痛みを防ぐためのさまざまな姿勢
1、立つ姿勢/2、洗面の姿勢/3、椅子に座る姿勢/4、くしゃみの姿勢
ひざの痛みを防ぐには外またを意識する
トピックス③:時間運動学とは
第八章 大切なのは「ほどよい手抜き」
逆オリンピック・モットー「より遅く・より低く・より弱く」
運動は「弱めに・短めに、そして小まめに」がよい
何かに熱中するときは「小学校の時間割」を守る
第九章 日々の心がけを大切にしよう
大切なのは五つの基本行動
一秒でも長く立とう
一歩でも多く歩く大切さ
ときどき姿勢を入れ替えることを忘れない
一日一回は簡単な筋力トレーニングを心がけよう
まずは、一呼吸おいてから動作を始めよう
終わりに──夢を持ち続ける大切さ
あとがき