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リアル傷寒論

著:齋藤 謙一

紙版

内容紹介

まったく新しいアプローチによる、驚愕の謎解き傷寒論!
誰も知らなかった傷寒論の真実の姿がここに。
まさに定説を覆す画期的な1冊!

(序文より)
本書は、従来の解説書にはなかった方法により、傷寒論を再構築し、原典と考えられる姿にして、今日の私たちが実際に応用できる書物を目標とした。具体的には、傷寒論の原作者たちの「考え方」に基づく「原理・原則」に従って、原文と補入文(後人たちによる書き込み文や註釈など)を選別した。(中略)
本来、古典の読み方や解釈は、テキストに忠実であるべきである。しかし本書ではこれまでのテキスト忠実主義に別れを告げ、新たな方法に従って「傷寒論の実像」を追求した。(著者)

目次

〈総論〉
1 傷寒論の前提
   原作者たちの考え方
2 三つの仮説
   仮説一 発想の原点は急性熱性病に罹病した「病人」を治すこと
   仮説二と仮説三(傷寒論の法則)
   三つの仮説による薬方への思考過程
3 仮説の検証
   イメージ図の検証
4 傷寒論発想の原点からみた病的感覚反応と病的身体反応
   三陽三陰病における「〇〇之爲病 ~」について
   三陽病・三陰病の病的感覚反応の内容と気血水
   三陽病・三陰病の「病的身体反応」(証)
4 傷寒論の分類体系 1 → 2 → 3
   仮説から分類体系へ
   三つのカテゴリーへの集約
   傷寒論と素問の関係
   傷寒論の分類体系 1 → 2 → 3 の起源
5 傷寒論における循環理論
   傷寒論の編集にみられる理論と実際の臨床の相違についての諸説
   傷寒論の編集において少陽病を陽明病の後ろに置いた三つの目的
   体系における病の循環
6 結果
   書名について
   病人と薬方の関係について
   体系化について
〈各論〉
辨太陽病脈證幷治 上 第五
辨太陽病脈證幷治 中 第六
辨陽明病脈證幷治 第八
辨少陽病脈證幷治 第九
辨太陰病脈證幷治 第十
辨少陰病脈證幷治 第十一
辨厥陰病脈證幷治 第十二
  厥陰病篇の「厥・下利・嘔」に関する追加の文章と薬方
傷寒論の附録
 辨霍乱病脈證幷治
   辨陰陽易差後勞復病脈證幷治
〈索引〉
薬方索引
生薬索引
臨床応用索引
治験例・使用経験
その他の事項

著者略歴

著:齋藤 謙一
1939 年 茨城県に生まれる。
1961 年 明治薬科大学卒業 薬剤師となる。 1963 年 齋藤薬局を開設し、現在に至る。
[漢方歴]
1975 年 (社)日本東洋医学会に入会。
「熱入血室の臨床応用について」(口演発表) (第 44 回日本東洋医学会学術総会・仙台市)
「類聚方の現代的意義」(ポスター発表)
(第 46 回日本東洋医学会学術総会 ・ 金沢市) 「桂麻の剤における桂枝と麻黄の配合比について」(ポスター発表) (第 47 回日本東洋医学会学術総会・横浜市)
以来 40 年余、「傷寒論」の研究を継続する。 その間、田畑隆一郎先生と小倉重成先生に師事して漢方の臨床力を磨く。
2005 〜 2007 年 東邦大学薬学部客員講師として「傷寒論」を講義する。 2010 〜 2017 年 『漢方の臨床』(東亜医学協会)に「リアル傷寒論」を連載する。

ISBN:9784907892227
出版社:源草社
判型:A5
ページ数:592ページ
定価:8000円(本体)
発行年月日:2019年10月
発売日:2019年10月10日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:MB