角川文庫
はなの味ごよみ 夢見酒
著:高田 在子
紙版
内容紹介
寺で貧しい子供たちに読み書きを教えている武井信頼が、教え子の秀介を伴い、はなの働く一膳飯屋「喜楽屋」を訪ねてきた。秀介は、御鷹匠を務める小泉の妾腹の子で、跡継ぎになるはずだったが、小泉の正妻も男児を産んだという。秀介は、冷静に武士の道を諦めるというが……。3日後、他の手習い子との諍いの末、秀介が失踪したとの知らせが――。傷ついた秀介の心を、はなの料理で癒やすことはできるのか。(「たけのこ日和」より)