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中公文庫

人口論

著:マルサス
訳:永井 義雄

紙版

内容紹介

人口は等比級数的に増加するが、食糧は等差級数的にしか増加しない――。
人口急増期を迎え、人口増こそ富める国の証しとされた18世紀ヨーロッパで、その負の側面に切り込んだマルサス。
ケインズが「若々しい天才の作品」と評した論争の書は、今なお人口問題を考えるうえで多くの示唆に富む。〈解説〉藤原辰史

著者略歴

著:マルサス
トマス・ロバート・マルサス。一七六六年イギリス生まれ。古典派経済学者。ケンブリッジ大学ジーザス・カレッジを卒業後、同カレッジのフェローなどを経て牧師に。九八年に『人口論』初版を匿名で発表。第二版より著者名を明記し、以後、一八二六年の第六版まで改訂を重ねる。〇五年に東インド・カレッジの歴史学および経済学の教授に就任。他の著書に『経済学原理』『価値尺度論』『経済学における諸定義』など。一八三四年、没。
訳:永井 義雄
一九三一年愛知県生まれ。名古屋大学経済学部卒業、同大学大学院経済学研究科博士課程修了。名古屋大学教授、一橋大学教授、関東学院大学教授などを経て、名古屋大学名誉教授。経済学博士。専攻は経済学史・社会思想史。著書に『イギリス急進主義の研究』『イギリス近代社会思想史研究』『ベンサム』、共編著に『マルサス人口論の国際的展開』、訳書に『哲学的急進主義の成立』(エリー・アレヴィ著、全三巻)など。

ISBN:9784122067622
出版社:中央公論新社
判型:文庫
ページ数:296ページ
定価:900円(本体)
発行年月日:2019年07月
発売日:2019年07月18日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KCA