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詩と出会う 詩と生きる

著:若松 英輔

紙版

内容紹介

言葉とこころを結びなおす

言葉と人は、どのような関係にあるのか。詩に込められた想いを知ることで、何を得ることができるのか。困ったとき、苦しいとき、悲しいとき──私たちを守ってくれる言葉を携えておくために。文学・哲学・宗教・芸術──あらゆる分野の言葉を「詩」と捉え、身近に感じ、それと共に生きる意味を探す。

目次

はじめに 言葉は心の糧
第1章 「詩」とは何か 岡倉天心と内なる詩人
第2章 かなしみの詩 中原中也が詠う「おもい」
第3章 和歌という「詩」 亡き人へ送る手紙
第4章 俳句という「詩」 正岡子規が求めた言葉
第5章 つながりの詩 吉野秀雄を支えた存在
第6章 さびしみの詩 宮澤賢治が信じた世界
第7章 心を見つめる詩 八木重吉が刻んだ無音の響き
第8章 いのちの詩 岩崎航がつかんだ人生の光
第9章 生きがいの詩 神谷美恵子が問うた生きる意味
第10章 語りえない詩 須賀敦子が描いた言葉の厚み
第11章 今を生きる詩 高村光太郎が捉えた「気」
第12章 言葉を贈る詩 リルケが見た「見えない世界」
第13章 自分だけの詩 大手拓次が開いた詩の扉
第14章 「詩」という民藝 柳宗悦がふれたコトバの深み
第15章 全力でつむぐ詩 永瀬清子が伝える言葉への態度
おわりに 「異邦人」たちの詩歌
詩と出会うためのブックガイド

著者略歴

著:若松 英輔
1968年新潟県生まれ。批評家、随筆家。東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授。慶應義塾大学文学部仏文科卒業。2007年「越知保夫とその時代 求道の文学」にて第14回三田文学新人賞評論部門当選、2016年『叡知の詩学 小林秀雄と井筒俊彦』(慶應義塾大学出版会)にて第2回西脇順三郎学術賞受賞、2018年『詩集 見えない涙』(亜紀書房)にて第33回詩歌文学館賞詩部門受賞、『小林秀雄 美しい花』(文藝春秋)にて第16回角川財団学芸賞受賞。著書に『イエス伝』(中央公論新社)、『魂にふれる 大震災と、生きている死者』(トランスビュー)、『生きる哲学』(文春新書)、『霊性の哲学』(角川選書)、『悲しみの秘義』(ナナロク社)、『内村鑑三 悲しみの使徒』(岩波新書)、『種まく人』『詩集 幸福論』『詩集 燃える水滴』『常世の花 石牟礼道子』(以上、亜紀書房)、『NHK出版 学びのきほん 考える教室 大人のための哲学入門』(NHK出版)など多数。

ISBN:9784140817841
出版社:NHK出版
判型:B6変
ページ数:328ページ
定価:1700円(本体)
発行年月日:2019年07月
発売日:2019年07月22日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DC
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ