岩波新書
岩波新書〈シリーズ アメリカ合衆国史〉
南北戦争の時代 19世紀
著:貴堂 嘉之
紙版
内容紹介
「帝国」化しつつあったアメリカを引き裂いた内戦。その実態をさまざまな対立軸とともに描き、再建のなかの国民の創造と「奴隷国家」から「移民国家」への変貌をたどる。一国史を越えて長い19世紀を捉えなおす。
目次
はじめに
第一章 西漸運動の展開――「西半球の帝国」へ
1 西漸運動の展開と市場革命
2 ナショナリズムと「好感情の時代」の政治
3 ジャクソン政治とデモクラシー
4 北部改革運動
5 奴隷制度と南部社会
6 「帝国」への胎動――テキサス併合とアメリカ・メキシコ戦争
第二章 南北戦争
1 連邦の分裂
2 南北戦争
3 南北戦争の変質
第三章 「再建の時代」――未完の革命
1 南北戦争と戦後改革――「アメリカ国民」の創造に向けて
2 リンカン大統領とジョンソン大統領の再建政策
3 共和党急進派による再建計画
4 再建下の南部社会――解放民の生活と失われた大義
5 再建政治の終焉
第四章 金ぴか時代――現代アメリカへの胎動
1 金ぴか時代の政治と社会
2 最後のフロンティア――西部開発と先住民の一九世紀史
3 労働者と農民の運動――「アメリカの夢」の陰影
4 アメリカの帝国主義のかたち
おわりに─―南北戦争の「終わらない戦後」
あとがき
図表出典一覧
主要参考文献
略年表
索 引