單線駅舎のある町で
著:鶴岡 征雄
紙版
内容紹介
わけしいのちを棄てた父。消えることのない、別れの痛みとやるせない人間愛の償いを、蛍火で照らし出す哀切の創作集
『私の出会った作家たち』の著者が放つ17年ぶりの第2短編集
●収録作品/表題作/雨蛙/鈴ヶ森刑場跡地/ある女の肖像/千切られた日記帳/襖(ふすま)/娘の結婚/銀座にて/坂道のある町で/桃の木/火の岬/エッセイ・〝父〟について/あとがき
父の出奔 母の苦衷 愛娘を 棄てた私
心延(ば)えとうらはらに
人の道をはずれる
肉親愛の亀裂
若き日の
求めあう恋の破綻
ばらばらになった
赤い糸のもつれを
蛍火で照らし出す
哀切の短編小説集
目次
●収録作品/表題作/雨蛙/鈴ヶ森刑場跡地/ある女の肖像/千切られた日記帳/襖(ふすま)/娘の結婚/銀座にて/坂道のある町で/桃の木/火の岬/エッセイ・〝父〟について/あとがき