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とびうを

著:安藤 恭子

紙版

内容紹介

◆第二句集

明易の島に着きまた島に着く

これからも、さまざまな場所に出かけていくことになるでしょう。しかし、訪れる場所それぞれに風が吹き、時がめぐるように、私も変わるはず。それを「希望」として、俳句と向き合っていきたいと思います。(あとがき)

◆自選十五句より
こんなにも鳥を見てゐて寒に入る
白紙にくるまれてゆく冬薔薇
梨棚の剪定に火のしづかなる
暗がりに薬箱ある雪解かな
ほほづきの鳴るごとく鳴き春の鹿
夜に穴のあくほうたるの消えるたび
登山靴ここに置けよと薪くべて
カウベルは草噛むリズム雲の峰
海の色すつと変はりしとびをかな
フーコーの振り子ゆつくり秋めきぬ

著者略歴

著:安藤 恭子
1959年 東京生まれ
1990年 作句をはじめる 石田勝彦に師事
1993年 「泉」入会 綾部仁喜に選・指導を受ける
    (-1997年)
1996年 『宮沢賢治 〈力〉の構造』(朝文社)により、日本児童文学学会奨励賞受賞
2004年 「椋」入会 石田郷子に師事 
2008年 句集『朝餐』(ふらんす堂)刊
著書 上記の他、『日本文学研究論文集成 宮沢賢治』(編著 若草書房)、『霊を読む―近代日本心霊文学セレクション』(共編著 蒼丘書林)など

現職 大妻女子大学比較文化学部教授 俳人協会会員

ISBN:9784781411750
出版社:ふらんす堂
判型:4-6
ページ数:186ページ
価格:2600円(本体)
発行年月日:2019年07月
発売日:2019年07月19日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DC
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ