出版社を探す

神仏の森は消えるのか

社叢学の新展開

著:渡辺 弘之

紙版

内容紹介

神社仏閣を守る森(=社叢)の荒廃は、社寺自体の消滅を招く。社叢の歴史、魅力と生物学的・文化的価値を紹介しその保全を提唱する。

目次

第1章 社叢の成り立ち
  
 カミ(神)とヤシロ(神社・社)

 神仏習合と合祀令・上知令(上地令)

 巨樹・巨木は社寺にある

 神の存在を知るかむとけのき(かむときのき)(霹靂)

第2章 森林とは―社叢も森林―

 神社の森と寺院の森のちがい

 森か林か

 森は天然林、林は人工林か

 森林の構造

第3章 人と社叢の関わり
  
 献木と社寺での植林
 
 社寺に植えられる樹木

 社叢と生物相

第4章 社叢の現代的役割

 社叢の果たす役割と問題点

 社叢は公共の文化財


参考文献

あとがき

著者略歴

著:渡辺 弘之
1939年生まれ、1966年京都大学大学院農学研究科博士課程修、1990年教授(農学研究科)、この間、1999年~2001年付属演習林長。現在、京都大学名誉教授。
 国際アグロフォレストリー研究センター(ケニア、ナイロビ)理事、日本土壌動物学会会長、日本環境動物昆虫学会副会長、日本林学会評議員・関西支部長、関西自然保護機構理事長など歴任、現在、社叢学会副理事長、京都園芸倶楽部会長、ミミズ研究談話会会長、など。
 由良川源流芦生原生林生物誌(ナカニシヤ出版)、京都の秘境・芦生(ナカニシヤ出版)、登山者のための生態学(山と渓谷社)、アニマル・トラッキング(山と渓谷社)、森の動物学(講談社)、(東海大学出版会)、ミミズ 嫌われもののはたらきもの(東海大学出版会)、熱帯林の恵み(京都大学学術出版会)。

ISBN:9784779514005
出版社:ナカニシヤ出版
判型:A5
ページ数:184ページ
定価:2200円(本体)
発行年月日:2019年07月
発売日:2019年07月11日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KNAL