NHK出版新書 592
ふしぎな鉄道路線
「戦争」と「地形」で解きほぐす
著:竹内 正浩
紙版
内容紹介
「歴史」がわかれば、通勤が俄然楽しくなる!
東京~京都間はなぜ中山道ではなく東海道で結ばれたのか? 御殿場と並ぶ、山陽本線の難所「瀬野八」が誕生した理由は? かつて北九州に約一週間だけ存在した幻の巨大駅とは? 普段私たちが何気なく利用している全国の鉄道路線は、実は知らないことばかり。日本近代史に精通する著者が、その成り立ちと残された謎を史料と地図を駆使しながら徹底的に深掘りする。
目次
第一章 西南戦争と両京幹線
なぜ中山道ではなく東海道だったか
第二章 海岸線問題と奥羽の鉄道
なぜ奥羽本線は福島から分かれているか
第三章 軍港と短距離路線
なぜ横須賀線はトンネルが多いか
第四章 陸軍用地と都心延伸
なぜ中央線は御料地を通ることができたか
第五章 日清戦争と山陽鉄道
なぜ山陽本線に急勾配の難所があるか
第六章 日露戦争と仮線路
なぜ九州の巨大駅は幻と消えたか
第七章 鉄道聯隊と演習線
なぜ新京成線は曲がりくねっているか
第八章 総力戦と鉄道構想
なぜ弾丸列車は新幹線として蘇ったか