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NHK出版新書 591

がんから始まる生き方

著:養老 孟司
著:柏木 博
著:中川 恵一

紙版

内容紹介

病を得て、人は成熟する

「いいかげん、がんをタブー視するのはやめましょう」───養老孟司
血液がんにかかり、危うく見落とされそうになった柏木氏。その治療をサポートしたあと自分のがんを発見し、手術を受けた中川氏。2人を仲介し、「自分もがんの2つや3つはある」という養老氏──この3人が再会し、患者・治療者・助言者というそれぞれの立場から、医者と患者の未熟さ、統計的思考の危うさ、日本人の死生観までを大談義。がんのタブー視をやめ、患者の生き方を大胆に提案する、今までにない「がん体験指南書」!

目次

はじめに なぜこんな本を作ったのか───中川恵一
第1章 「余命4、5年」からどう復活したか───柏木博
第2章 プロはがんを見落とした───中川恵一
第3章 統計に惑わされないために───養老孟司
第4章 病気を通じて成熟する───養老孟司・中川恵一・柏木博
終章 日本人の死生観───養老孟司
補章 多発性骨髄腫と柏木博先生の治療について───主治医・藤岡洋成

著者略歴

著:養老 孟司
1937年生まれ。東京大学名誉教授。解剖学者。著書『バカの壁』『遺言。』(ともに新潮新書)『唯脳論』(ちくま学芸文庫)など。
著:柏木 博
1946年生まれ。武蔵野美術大学名誉教授。著書『視覚の生命力』(岩波書店)『デザインの教科書』(講談社現代新書)など。
著:中川 恵一
1960年生まれ。東京大学医学部附属病院放射線治療部門長。著書『がんの時代』(海竜社)『がんの練習帳』(新潮新書)など。

ISBN:9784140885918
出版社:NHK出版
判型:新書
ページ数:256ページ
定価:900円(本体)
発行年月日:2019年07月
発売日:2019年07月05日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:VFD