内容紹介
きみはなぜ、まぶたを閉じて生きると決めたの――
かつて愛し合い、今は離ればなれに生きる「私」と「ぼく」。
二人を隔てた、取りかえしのつかない出来事とは。
消えた産着、優しいじゃんけん、湖上の会話……
十四通の手紙に編み込まれた哀しい秘密に
どこであなたは気づくでしょうか。
小川洋子と堀江敏幸が仕掛ける、胸を震わす物語。
著者略歴
著:小川 洋子
一九六二年、岡山市に生まれる。早稲田大学第一文学部卒。八八年、「揚羽蝶が壊れる時」により第七回海燕新人文学賞を、九一年、「妊娠カレンダー」により第一〇四回芥川賞を受賞。二〇〇四年、『博士の愛した数式』で第五五回読売文学賞と第一回本屋大賞を、〇六年、『ミーナの行進』で第四二回谷崎潤一郎賞を受賞。その他の小説作品に『シュガータイム』『貴婦人Aの蘇生』『ブラフマンの埋葬』『海』『猫を抱いて象と泳ぐ』『原稿零枚日記』など、エッセイ集に『カラーひよことコーヒー豆』『妄想気分』などがある。
著:堀江 敏幸
一九六四年、岐阜県生まれ。作家。著書に『おぱらばん』『熊の敷石』『回送電車』『ゼラニウム』『雪沼とその周辺』『魔法の石板――ジョルジュ・ペロスの方へ』『河岸忘日抄』『バン・マリーへの手紙』『彼女のいる背表紙』『正弦曲線』『書かれる手』『めぐらし屋』『なずな』などがある。
ISBN:9784120052057
。出版社:中央公論新社
。判型:4-6
。ページ数:288ページ
。定価:1600円(本体)
。発行年月日:2019年06月
。発売日:2019年06月17日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ。