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角川文庫

薫風ただなか

著:あさの あつこ
絵:丹地 陽子

紙版

内容紹介

江戸時代中期、十五万石を超える富裕な石久藩。上士の息子でありながら、鳥羽新吾は藩校から郷校「薫風館」に転学する。母からは強く反対されたが、毎日仲間たちと切磋琢磨しつつ青春を謳歌していた。かつて通った藩校は家格で全ての順列が決まる息苦しい場所だった。ある日、気の強い母を厭い落合町の妾の家に暮らす父が久しぶりに家に戻ってきた。新吾と二人きりになると「薫風館」を探る間者になれと新吾に命じる。「薫風館」の教授陣の中に、藩主の暗殺に関わる陰謀があるという。それは新吾の仲間たちまでも巻き込む嵐の前触れだった!

目次

プロローグ 甲子園
一 夏風     
二 蒼嵐     
三 疾風     
四 風巻     
五 風雪      
  風雪(承前) 
六 風音     
七 凪      
八 勝負    
九 凱風    
十 烈風    
十一 風の彼方に      
   風の彼方に(承前)  
十二 風に向かう      
エピローグ 甲子園     

著者略歴

著:あさの あつこ
岡山県生まれ。大学在学中より児童文学を書き始める。『ほたる館物語』で作家デビュー。
『バッテリー』およびその続編で野間児童文芸賞、日本児童文学者協会賞、小学館児童出版文化賞受賞。「NO.6」シリーズ、「燦」シリーズ、『グラウンドの空』、『敗者たちの季節』『もりもり森のネコロッケ』他、その著作は絵本から時代小説まで幅広いジャンルに亘っている。
絵:丹地 陽子
書籍や雑誌へのイラストを中心に活躍する、気鋭のイラストレーター。かわいいイラストから、シリアスでシャープなイラストまで、幅広いタッチで多くのファンを抱えている。

ISBN:9784041081747
出版社:KADOKAWA
判型:文庫
ページ数:320ページ
定価:720円(本体)
発行年月日:2019年06月
発売日:2019年06月14日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ