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子らのゐて

著:御子柴 明子

紙版

内容紹介

◆第一句集
三十歳で途切れてしまった
長男のアルバム。
その思い出と
それからの母の思いを
残したいと思い立って
編まれた句集。
小児精神科医として
俳句作者として
喪失感と虚無感から
立ち直る力を与えられたのは
新たな幼い命だった。
(帯・西村和子)

◆西村和子抄出
振り向けば雪嶺がまた別の顔
凧揚げて売りて故宮の秋日和
秋晴も秋風もガラスの向かう
屋根掴む氷柱魔王の指のごとし
冬の朝遺品の時計遅れ気味
雪片のとどまらず時とどまらず
炬燵から出よとばかりに電話鳴り
子らのゐし葡萄の粒のやうな日々
月朧ろ天上の子と酌み交はす
産み月の威風堂々嫁小春

著者略歴

著:御子柴 明子
1945年 疎開先の甲府市にて出生
1969年 慶應義塾大学医学部卒業
1993年6月~1998年3月 慶應義塾中等部校医 この頃行方克巳氏を中心とした職場句会「よひらの会」で俳句を始める。
1998年 「知音」入会 行方克巳・西村和子両氏に師事
2000年 三鷹市にてみこしばクリニック開院(精神科・小児科)
現在に至る。

ISBN:9784781411378
出版社:ふらんす堂
判型:4-6
ページ数:200ページ
価格:2700円(本体)
発行年月日:2019年06月
発売日:2019年06月10日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DC
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ