苔登山
もののけの森で山歩き
著:大石 善隆
内容紹介
山はコケの宝庫だ.鬱蒼とした照葉樹林から雲の上の高山まで,多彩な美しいコケたちが,悲喜こもごものドラマを繰り広げている.日本全国のコケの山・森と,山を代表するコケを厳選して紹介.山ファン・苔ファン必携の書!
目次
はじめに
第I部 実践篇
1 厳選! 全国コケの山・コケの森
樽前ガロー・苔の洞門――幻想的なコケの渓谷
雨竜沼湿原――地球を守るコケの湿原
屈斜路湖――マリモならぬマリゴケ
奥入瀬渓谷――みずみずしいコケの原生林
奥多摩――首都圏から日帰りで苔三昧
青木ヶ原樹海――木の根とコケの異世界
穴地獄――硫黄泉のコケ群落
八ヶ岳――静寂が支配するコケの森
北・南アルプス――天空のコケの楽園
大台ヶ原――変わりゆくコケの森
屋久島――山のコケの聖地
【番外編】高尾山――身近な山でコケ探し
〈参考〉コケの体のつくり
2 必見! 山のコケ図鑑
第II部 解説篇
1 人生いろいろ苔もいろいろ――標高帯別・山のコケの生き方
低山帯――うっそうとした森
山地帯――降り積もる落ち葉
亜高山帯――広がるコケのじゅうたん
亜高山帯のコケの機能
雲霧林――コケの理想郷
高山帯――人も住めないきびしさ
高山のコケは出会いを求めない
高層湿原――ミズゴケの天下
ミズゴケは地球を守る?
硫黄泉――地獄でも生きるコケたち
2 山のコケ,環境を語る
自然林と植林地「変わりゆくコケの森」の教訓
温暖化でコケはどうなる?
高山のコケを汚すのは……
山の歴史の語り部たち
3 コケと一緒に山歩き
基本1 登山計画をしっかり立てる
基本2 「コケ観察の七つ道具」を持参する
基本3 山小屋も絶好のコケスポット
基本4 季節ごとのコケを楽しむ
基本5 コケの名前を「適度に」知る
最後に
参考文献
あとがき
索 引