出版社を探す

ハーレクイン・ディザイア 1854

記憶の闇のむこう

著:メッツィ・ヒングル
訳:岡 聖子

紙版

内容紹介

終わりなき記憶の闇のなか、
愛だけが光をくれたのに……。

病室で目覚めたとき、クレアはいっさいの記憶を失っていた。
手首の名札で自分の名前だけはわかったものの、
夫と名乗る実業家マットの顔を見ても、何も思い出せない。
強盗に襲われて頭にけがをしたのが原因のようだが、
マットの広大な屋敷に移って看護を受けるうち、順調に快復していった。
魅力的な夫に、快適な生活。けれど、なぜか不安がぬぐえない――
彼の発言や態度につじつまが合わないところがあるのだ。
それでもクレアはやがて、自分がマットを愛していることに気づく。
正直に愛を告げた彼女に、マットは重い口調で残酷な事実を告げた。
「結婚生活はとっくに破綻して、僕たちは別居していたんだ」

じつは家族を知らずに施設で育ったクレアですが、その記憶さえも失った今、すべてを知るのは夫であるマットだけで……。作者自身、ヒロインと似た境遇の少女時代を過ごしてきただけあって、その分物語に深みが与えられています。切ないすれ違いに涙する大傑作!

ISBN:9784596518545
出版社:ハーパーコリンズ・ジャパン
判型:新書
ページ数:160ページ
定価:667円(本体)
発行年月日:2019年05月
発売日:2019年05月29日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB