竹書房文庫
忌印恐怖譚 みみざんげ
著:我妻 俊樹
紙版
内容紹介
知らないところで自分が言っていたらしい。
「これからぼくたち心中するところなんですよ」(「キヨミ」収録)
日常の裏側にびっしり恐怖の卵が湧いている我妻怪談!
幻惑の名手・我妻俊樹が描く、日常のすぐ横に口を開けた常世の深淵――。記憶の底にある家を探していると、祖母に異変が起きる「ヒロエおばさん」、バス停で出逢った身の毛もよだつ異形とは…「待合室」、バスで寝ていたら知らぬ間に異界に迷い込んでいた「深夜バス」、40歳を境に突然、命を脅かす怪異に見舞われ始める「ガタガタ」など、48篇の実話恐怖譚を収録。黄泉からの声があなたにも聞こえる――。