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エア・パワー 空と宇宙の戦略原論

編著:石津 朋之
編著:山下 愛仁

紙版

内容紹介

エア・パワーという言葉には、エア。フォース(空軍)の航空機、弾薬、センサーなどと共に、陸海軍及び海兵隊の航空戦力、攻撃ヘリコプターや戦術ミサイル、さらには、それぞれの軍種が保有する各種の無人飛行機もしくはドローンなどが含まれます。まさに飛ぶものはすべてエア・パワーであるとの位置付けなのです。また、エア・パワー戦略は宇宙空間・サイバー空間での戦いにも応用されます。今日の国際関係、軍事戦略を考える上で欠かせない中心的な物なのです。
本書は、近年注目を集めつつあるエア・パワーに関する入門書。その特徴としては、以下の4つを挙げることができます。
(1)エア・パワーの過去、現在、将来について包括的かつ多角的に理解できるよう工夫されている
(2)エア・パワーをめぐる概念や思想に多くの章を費やしている
(3)エア・パワーの軍事的側面はもとより、その政治的あるいは国家戦略次元の意味についても言及を試みている
(4)エア・パワーという言葉が意味するところについて、常に問い直し続けている

第1次世界大戦からイラク戦争までのエア・パワーの発展、エア・パワーを巡る理論、宇宙・サイバー空間での戦いへの応用などエア・パワーに関するすべてを、内外の最強の執筆陣が解説しています。

目次

第Ⅰ部 エア・パワーの発展と歴史
 第1章 エア・パワーの分析
 第2章 エア・パワーの変遷
 第3章 エアロ=スペース・パワーの有用性

第Ⅱ部  日本のエア・パワーの軌跡
 第4章 日本陸海軍のエア・パワー
 第5章 日本海軍の空母運用思想
 第6章 自衛隊のエア・パワーの発展と意義
 第7章 今日の防衛省・自衛隊のエア・パワー

第Ⅲ部  エア・パワーの理論家たち
 第8章 ドゥーエからミッチェル――「戦間期」におけるエア・パワー理論の創始者
 第9章 ドゥーエとワーデンの理論
 第10章 ワーデン再考――エア・パワーによる勝利の追求
 第11章 ボイド再考――狂気に触れた偉大な思想
 第12章 ボイドの戦略理論

第Ⅳ部  今日の戦争とエア・パワーの諸相
 第13章 エア・パワーとスペース・パワーの現在及び将来の活用
 第14章 政軍関係と空軍将校の役割
 第15章 抑止、危機管理、対処におけるエア・パワーの役割

著者略歴

編著:石津 朋之
防衛省防衛研究所戦史研究センター長
1985年、独協大学卒業。88年、ロンドン大学SOAS大学院修士課程修了。91年、ロンドン大学キングスカレッジ大学院修士課程修了。99年、オックスフォード大学大学院博士課程修了。専門分野は戦略論、ヨーロッパ戦争史。防衛省防衛研究所戦史研究センター国際紛争史研究室長を経て現職。
編著:山下 愛仁
1等空佐、防衛省航空自衛隊幹部学校航空研究センター長、慶應義塾大学特任教授
駒澤大学法学部卒業、駒澤大学法学研究科博士後期課程満期退学、指揮幕僚課程修了、第57 期防衛研究所一般課程修了。第22 高射隊長、航空幕僚監部法務官(企画・訴訟担当)、自衛隊静岡地方協力本部長、航空幕僚監部服務室長、航空研究センター研究企画管理室長などを経て現職。

ISBN:9784532176600
出版社:日本経済新聞出版社
判型:A5
ページ数:400ページ
定価:3600円(本体)
発行年月日:2019年05月
発売日:2019年05月23日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JW