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岩波ジュニア新書 895

ひとりで、考える

哲学する習慣を

著:小島 俊明

紙版

内容紹介

二〇二〇年の教育改革を目前にひかえ,教育現場ではアクティブラーニングなど,自分で「考える」ことが重視されています.「考える」とはどういうことなのか,フランスの事例を紹介しながら「考える」について考えます.

目次

プロローグ――『アンパンマンのマーチ』の先へ

第一章 「ひとり」を大切に
 「哲学」という日本語――孤独になる,自分で答えを見つける
 個人主義の保障・推奨――憲法十三条を知っていますか
 「群れる」ことがいじめを生む――いじめにあっても 自分を愛し続ける
 津波てんでこ――釜石の個人主義教育
 「ちょっと待つ」で「孤独の味」を知る
 選んだ孤独は良い孤独――心を豊かにする孤独
 個人主義者として哲学した宮本武蔵
 夏目漱石がイギリスで出会った「自己本位」
 討論は知性の体操――独善におちいらない
  ●「哲学」した人① ミシェル・ド・モンテーニュ 中庸の精神を説いたルネサンス人

第二章 「考える」を大事にする
 幼稚園の教科書――ラ・フォンテーヌの寓話詩
 セ・ラ・ヴィ(それが人生よ)――だれもが哲学者
 哲学授業の広がり――十八歳までに
 国際バカロレアと大学入試――グローバルな日本へ
 社会参加でアンテナを張る――孤独は連帯とペア
  ●「哲学」した人②  ルネ・デカルト まず疑う それから考える

第三章 想像力を大事にする
 絵のない絵本と絵だけの絵本――想像力を刺激し 考えさせるもの
 マルク・シャガール――ベラ作品と「パリ・オペラ座の天井画」
 ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト――オペラ『魔笛』
 『星の王子さま』のプレゼント
 古典落語と豊かな想像力――「井戸の茶碗」
 ノーベル平和賞のナディア・ムラド――ナーシル家の無償の行為
 イマジンのジョン・レノン――ビートルズを解散して
 詩を生きる ボブ・ディラン――見事なアド・リブ
  ●「哲学」した人③  ブレーズ・パスカル 考えることがモラルの原理

エピローグ
ひとりで,考える,ためのブックリスト

ISBN:9784005008957
出版社:岩波書店
判型:新書
ページ数:240ページ
定価:820円(本体)
発行年月日:2019年05月
発売日:2019年05月21日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QDX