出版社を探す

新元号「令和」に秘められた暗号 元号で見る日本の歴史

著:安藤 優一郎

紙版

内容紹介

新感覚! 衝撃!
248の元号を追っていくと、
新たな日本史が見えてくる!

元号は日本の歴史を語るうえで欠かすことのできない存在であり、「歴史の一大事には必ずといっていいほど元号が添いる。2019年5月から改元を控え、新元号に込められた意味、また元号とは何か?、なぜ元号が使われるのか?、元号は漢字2文字でなければならないのか?、元号はどのように決まるのか?、元号は誰が決めるのか?といった元号に関する解説していく。さらには飛鳥・奈良時代の「大化」から始まる248の元号を歴史を追っていく。

元号から日本史を見ると、まずは「改元をする時の権力者」がわかる。元号は最終的には天皇が決めるが、改元を進言するものが権力を掌握しているのだ。関白、将軍、執権など権力誇示として改元が使われてきた足跡も垣間見える。
 また、「なぜ、改元する必要があったのか」では、地震や水害などの天変地異による改元、はしかや天然痘の流行による祈祷を込めた改元、または金や銅が発見されたことに対する喜びによる改元、天皇の代替わりによる代始の改元など、改元理由だけを見ても、各時代での「元号に込められた意味や願い」がわかる。
 さらには元号に使われた文字からは、どのような国家を求めていたか、何を理想としていたのかが見えてくる。
 改元にまつわる各エピソードも楽しい。1239年に改元された「暦仁」は、「略人」(人々が死んでいなくなること)に通じるということから公卿の間で評判が悪かったり、1489年に改元された「延徳」の際には、応仁の乱の戦乱中だったこともあり、朝廷内で改元奉行を辞退する者が相次ぎ、改元の時期がずれこんだなどの逸話に触れることができる。

著者略歴

著:安藤 優一郎
1965年生まれ。歴史家。文学博士(早稲田大学)。江戸をテーマとする執筆・講演活動を展開。JR東日本「大人の休日倶楽部」などで生涯学習講座の講師を務める。主な著書に『30の名城からよむ日本史』『30の神社からよむ日本史』(日経ビジネス人文庫)、『大名屋敷「謎」の生活』(PHP文庫)『江戸の不動産』(文春新書)、『参勤交代の真相』(徳間文庫カレッジ)などがある。。

ISBN:9784198648411
出版社:徳間書店
判型:新書
ページ数:276ページ
定価:1200円(本体)
発行年月日:2019年04月
発売日:2019年04月25日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:NHF
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ