岩波新書 新赤版1770
植民地から建国へ 19世紀初頭まで
著:和田 光弘
紙版
内容紹介
近代世界においてつねに強い光を放ち、深い影を落としてもきたアメリカという国。最新の研究成果にもとづき、一国史を超える豊かな視座からその歩みを叙述する。第一巻は、先住民の世界から植民地期、独立革命と憲法制定、そして新共和国としての試練まで、初期アメリカの歴史像を、大西洋史や記憶史の知見もふまえ提示。(全4冊)
目次
刊行にあたって(貴堂嘉之)
はじめに
第一章 近世大西洋世界の形成
1 先住民の世界
2 近世の始動
3 英領北米植民地の礎石
4 一三植民地の建設
第二章 近世大西洋世界のなかの英領北米植民地――ヒト・モノ・カネ
1 英領北米植民地を見る眼――近代世界システムから大西洋史まで
2 イギリス第一帝国の人的システム――ヒト
3 重商主義体制と生活水準――モノ
4 貨幣が語る近世大西洋世界――カネ
第三章 アメリカ独立革命の展開
1 先鋭化する対立
2 独立への道のり
3 独立戦争の展開と建国神話の生成
4 合衆国憲法の制定
第四章 新共和国の試練
1 ワシントン政権と第一次政党制
2 アダムズとジェファソン
3 一八一二年戦争
おわりに─―愛国歌「星条旗」の誕生
あとがき
図表出典一覧
主要参考文献
略年表
索 引