出版社を探す

リレー講義 アジア共同体の可能性

編:豊 嘉哲

紙版

内容紹介

アジアの地域協力の深化が求められているが、それはトップダウン式のイニシアチブによって生じることはないであろう。本書はSSARC(南アジア地域協力連合)の在り方などに目を向けて、インドやバングラデシュなど各国の経験を踏まえたうえで官民の多様なアクターがアジアで連携を強化する方法を探ぐる。さらに、アジア諸国および日本の研究者とともにアジアにおける地域共同体構築の可能性について展望する。

目次

はしがき
序章 共同体形成へのある糸口(成富 敬)
第1章 アジアの共同体構築—その構想、進展、課題(デルワール・フセイン)
第2章 国際公共管理論から見たアジア共同体の可能性—アジア共同体のガバナンスと能力に関する一考察(富本幾文)
第3章 多地域の世界とインド太平洋(一)—政策単位としての地域を考える(大岩隆明)
第4章 多地域の世界とインド太平洋(二)—インド太平洋における地域形成の系譜(大岩隆明)
第5章 インドの経済開発とアジア共同体のゆくえ(山本勝也)
第6章 政府の役割とは何か?—バングラデシュの事例をもとにして(仲間瑞樹)
第7章  バングラデシュ経済の現状とODA政策(イクバル・マフムード)
第8章 ASEAN経済共同体における農業貿易(カムパナット・ペンスパール)
第9章 内陸小国ラオスの海外直接投資促進政策(パンパキット・オンパンダラ)
第10章 ミャンマーの開発課題(馬田哲次)
第11章 アジア欧州会合(ASEM)(豊 嘉哲)
第12章 アジア共同体の理想—岡倉天心の中国観を中心に(齋藤匡史)

著者略歴

編:豊 嘉哲
豊 嘉哲(ゆたか よしあき)
1973年生まれ、京都大学大学院経済学研究科博士後期課程修了
ブリュッセル自由大学欧州研究所客員研究員など歴任
現在 山口大学経済学部教授経済学博士
専攻 欧州経済、EU共通農業政策
主著 『欧州統合と共通農業政策』芦書房、『EU経済』(共著)ミネルヴァ書房など

ISBN:9784755613012
出版社:芦書房
判型:4-6
ページ数:348ページ
定価:2400円(本体)
発行年月日:2019年04月
発売日:2019年04月16日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JPS