食物倫理(フード・エシックス)入門
食べることの倫理学
著:ロナルド・L・サンドラー
訳:馬渕 浩二
内容紹介
あらゆる倫理問題は食卓の上で交差。フードシステム,貧困,動物福祉等「食物問題」を根本から考える「フード・エシックス」を拓く。
目次
凡例
謝辞
序章
1 なぜフード・エシックスか
2 構成とアプローチ
第1章 フードシステム
1 グローバル・フードシステムとは何か
2 グローバル・フードシステムを擁護する論証
3 グローバル・フードシステムに関する懸念
4 オルタナティブ・フード運動
5 オルタナティブ・フード運動に関する懸念
6 フードシステムに関する三つの問い
7 結論
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第2章 食料安全保障と援助の倫理学
1 食料不安の原因
2 グローバルな食料不安に取り組む
3 国家の義務
4 個人の義務
5 結論
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第3章 私たちは動物を食べるべきか
1 動物福祉にもとづく論証
2 動物福祉にもとづく論証に対する反論
3 動物福祉にもとづく論証はどこまで拡大するか
4 生態学的影響にもとづく論証
5 生態学的影響にもとづく論証に対する反論
6 分配的正義にもとづく論証
7 健康にもとづく論証
8 肉の性的政治にもとづく論証
9 肉を食べる(そして狩猟をする)義務はあるか
10 狩猟の倫理的次元
11 (生存のためではない)狩猟に反対する中核的論証
12 娯楽のための食料狩猟を擁護する
13 商業型漁業
14 結論
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第4章 生物工学
1 生物工学――背景と文脈
2 遺伝子組み換え作物
3 結論
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第5章 食べ物と健康
1 食品に起因するリスク
2 肥満と公衆衛生
3 栄養主義・栄養補助食品・ダイエット
4 摂食障害
5 結論
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第6章 食べ物と文化
1 文化を尊重する
2 問題のある文化的実践
3 倫理的相対主義
4 文化の規範性
5 食通文化
6 結論
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訳注
訳者あとがき
参考文献
索引