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平成と天皇

著:半藤 一利
著:保阪 正康
著:井上 亮

紙版

内容紹介

平成はどのような時代として語り継がれるか。
天皇は何を守り、何を変えようとしたのか。
その手がかりは、この時代に築かれた新しい象徴像にある。

即位から最後の誕生日記者会見に至るまで、
天皇の歩んだ三十年間の足跡を辿り、
平成史の本質を明らかにする、
第一級の論客による決定的議論。


《目次抜粋》

はじめに 保阪正康

序章 平成の誕生――時代の源流をさぐる
・平成のはじまった日
・「人間としての天皇」の原点
・新たな時代の天皇へ
ほか

第一章 父と子――昭和の残像を乗り越え
・先帝への複雑な想い
・明治という時代をどうとらえるか
・親子が語った戦争のこと
ほか

第二章 戦争と平和――歴史を忘却させない
・平和主義への歩み
・師としての小泉信三
・八月十五日に残された言葉
ほか

第三章 災厄と旅――被災地に寄りそうということ
・日本の災害史観
・なぜ天皇は旅をするのか
・心をつないだ沖縄訪問
ほか

第四章 象徴と人間――「あり方」を創造
・平成に築かれた象徴天皇のあり方
・天皇と権力の歴史
・天皇として最後の誕生日に語ったこと
ほか

コラム インターネットの時代 半藤一利

終章 変わるもの、変わらないもの
・平成を表す三つのキーワード
・分断を進めるメディアの変化
・次の時代に引き継ぐべきこと
ほか

おわりに 井上亮

著者略歴

著:半藤 一利
1930年、東京・向島生まれ。東京大学文学部卒業後、文藝春秋に入社。「週刊文春」「文藝春秋」編集長、専務取締役などを経て、作家となる。歴史探偵を自称する。1993年、『漱石先生ぞな、もし』(文藝春秋)で新田次郎文学賞、1999年に『ノモンハンの夏』(文藝春秋)で山本七平賞、2006年に『昭和史 1926-1945』『昭和史 戦後篇 1945-1989』(平凡社)で毎日出版文化賞特別賞を受賞。2015年、菊池寛賞を受賞。その他の著書に『決定版 日本のいちばん長い日』『あの戦争と日本人』(文藝春秋)、『幕末史』(新潮社)、『世界史のなかの昭和史』(平凡社)、『歴史と戦争』『歴史と人生』(幻冬舎)など多数。

ISBN:9784479393214
出版社:大和書房
判型:4-6
ページ数:248ページ
定価:1500円(本体)
発行年月日:2019年04月
発売日:2019年04月09日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:WQY