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徳間文庫

辛夷の花

著:葉室 麟

紙版

内容紹介

九州豊前の小藩、小竹藩の勘定奉行・澤井家の志桜里は近習の船曳栄之進に嫁いで三年、子供が出来ず、実家に戻されている。近頃、藩士の不審死が続いていた。現藩主の小竹頼近は養子として迎えられていたが、藩主と家老三家の間に藩政の主導権争いの暗闘が火を噴きつつあった。藩主が襲われた時、命を救った木暮半五郎が志桜里の隣家に越してきた。剣を紐で縛り”抜かずの半五郎”と呼ばれてきた男が剣を抜く時! 小藩の藩政を巡る攻防と志桜里の思い。

著者略歴

著:葉室 麟
1951年北九州市小倉生まれ。西南学院大学卒業。地方紙記者を経て、2005年、『乾山晩愁』で第29回歴史文学賞受賞。07年『銀漢の賦』で第14回松本清張賞受賞。2011年、『蜩』で第146回直木賞受賞。2016年『鬼神の如く黒田叛臣伝』で、第20回司馬遼太郎賞を受賞。他の著書に『千鳥舞う』『天の光』『天翔ける』『大獄西郷青嵐賦』『嵯峨野花譜』『玄鳥さりて』『雨と詩人と落花と』『影ぞ恋しき』『蝶のゆくへ』『青嵐の坂』など多数。2017年12月23日逝去。

ISBN:9784198944421
出版社:徳間書店
判型:文庫
ページ数:352ページ
定価:690円(本体)
発行年月日:2019年02月
発売日:2019年02月08日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ