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文章が劇的にウマくなる「接続詞」

著:山口 拓朗

紙版

内容紹介

あなたが書いた文章は、「そして」「しかし」「また」ばかりではありませんか?

同じ接続詞がたくさん並んでいる文章は読みにくく、幼稚な印象まであたえかねません。
また、接続詞が上手に使えていないと文章につながりが出てきません。
それどころが、意味が変わってきてしまうこともあります。
本書は、接続詞を上手に使いこなし読みやすい文章が作れるようになるための指南書です。

接続詞はそれまで述べた文章を受けて、後続の文章へと流す「渡し船」の役割を果たしています。
私たちは接続詞を頼りに文章を読み解いていきます。
裏を返せば、わかりやすく理解しやすい文章を書くためには、正しく接続詞を使う必要があるということ。
どんなにすばらしい内容が書かれていても、接続詞の使い方が間違っていると(雑だと)、
読む人に伝わらなくなってしまいます。

渡し船が適切でない文章は「悪文」です。
論理や文脈が崩れてしまうため、読む人に
「意味がわからない」
「理解できない」
「脈絡がない」
「読みにくい」
と思われかねません。

逆にいえば、この「渡し船」の使い方がうまくなるだけで、その人が書く文章は驚くほど上達します。
その結果、読む人から「読みやすいです」「説得力があります」「わかりやすいです」と言われる機会が増えていきます。
本書は全150個以上の接続詞に「意味」と「使い方」そして「文例」を掲載しました。
なお、接続詞というと、「しかし」「だから」「また」「したがって」など、
日本語の品詞の「接続詞」を思い浮かべる人もいるかもしれません。
しかし、本書では厳密に品詞を区別していません。
いわゆる接続詞だけでなく、副詞や代名詞、連語なども含め、
ざっくり「文と文をつなぐ役割を果たす言葉」を取りあげています。
また、文頭によく使われるフレーズも多数紹介します。
逆に、接続詞であっても、使用頻度の低いものは省いています。

目次

第1章 接続詞とは?
No.1 接続詞はウインカーである
No.2 接続詞のウインカー能力(実例)
No.3 接続詞を使いこなす唯一の方法

第2章 言い換える
No.7 短く言い換えて本質を伝える つまり
No.8 後続内容を強調する硬めの言い換え すなわち
No.9 別の言葉でわかりやすく説明する 換言すれば/言い換えれば

第3章 順接する
No.13 接続詞のあと、書き手の判断を示す だから/ですから/ですので
No.14 当然このような結果になります(結果にフォーカス) したがって/よって
No.15 〇〇というワケです!(理由にフォーカス) それゆえ/ゆえに/そのため

第4章 逆説する
No.21 それまでと相反する内容を伝える しかし/しかしながら/だが/ですが
No.22 転機をドラマチックに演出する
No.23 先行内容を認めつつも制限を加える とはいえ/だからといって/とはいうものの

第5章 対比する
No.27 強めに対比関係を打ち出す 〇〇に対して
No.28 対比関係を示す定番接続詞 一方(で)/他方(で)
No.29 本来の方向がある→逆に 本来の方向がない→反対に 逆に/反対に

第6章 結論を導く
No.33 因果関係を明確にして結果を示す! その結果/結果として/結果的に
No.34 あまり好ましくない結果になった 結局/結局のところ
No.35 先行内容をまとめる形で結果を示す! このように/このようにして

第7章 添加する
No.41 「おまけにもうひとつ」とたたみかける さらに(は)
No.42 意外性や書き手の心的態度を重ねて強調する しかも/おまけに
No.43 客観的状況を重ねて強調する そのうえ/〇〇のうえ

第8章 補足する
No.52 参考にしてもらいたい補足情報を示す ちなみに/余談ですが
No.53 それまでの話に少し書き添える なお
No.54 例外的な規定を設ける ただし/ただ

第9章 選択を促す
No.62 ふたつ以上のなかから選ぶ または
No.63 「必ず選べ」という気持ちが強い もしくは
No.64 「または」よりも、並べる物事の類似性が高い あるいは

第10章 並列・列挙する
No.70 イメージは「and also」 また
No.71 意味はand および
No.72 それぞれに独立したものを並べる ならびに

第11章 転換する
No.79 「いよいよ本題に入ります!」の合図 では/それでは
No.80 本題に移るときの合図 さて
No.81 別の話題に切り替える! ところで/話変わって/ときに

第12章 例示・仮定する
No.86 具体例を示す王道フレーズ たとえば
No.87 よりストレートに具体例を示す 具体的には/一例を挙げると
No.88 あえて有望株をピックアップする なかでも/とりわけ/とくに/ことに

第13章 主張する
No.93 主張する前に『受容』しておく たしかに
No.94 いうまでもないことだきえど もちろん
No.95 まさしくそのとおり 〇〇のとおり

第14章 その他
No.102 書き手の気持ちを示すシグナル
No.103 一般的な傾向や度合いを示す 多くの場合/世間一般では
No.104 もしもの話を進めるかテーマ設定を知らせるか 〇〇の場合(は)

第15章 助詞
No.113 向かっていくのか、対等なのか 「に」「と」の違い①
No.114 結末を強調するのか、しないのか 「に」「と」の違い②
No.115 場所が「所在地」か「利用地」か 「に」「で」の違い

第16章 呼応表現

著者略歴

著:山口 拓朗
インタビュア&ライター/伝える力【話す・書く】研究所主宰/山口拓朗ライティング塾塾長/株式会社アップリンクス取締役 1972年生まれ。出版社で6年間、雑誌記者・編集者を務めたのち、2002年にフリーライターとして独立。
発売9ケ月で4万ダウンロードを記録した電子書籍『ダメな文章を達人の文章にする31の方法』はAmazonのKindle2013年上半期ランキング(ビジネス・経済部門)で1位に輝く。

ISBN:9784756920140
出版社:明日香出版社
判型:B6
ページ数:224ページ
定価:1500円(本体)
発行年月日:2019年02月
発売日:2019年02月13日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KJ