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木下直之を全ぶ集めた

著:木下 直之

紙版

内容紹介

美術研究をフィールドとしながらも、どうしても気になってしまう脇に追いやられたものたち。作品とつくりもの、本物とにせもの、ヌードと裸、境界線を歩くことで、時代の空気や人びとの気分、私たちの近代が実像をもってよみがえる。見世物、祭り、銅像、記念碑、動物園、お城……主とする著作、『美術という見世物』から『動物園巡礼』まで、ひたすら町を歩いて見つめた風景の集積。30年の研究成果を集めたビジュアル版。

目次

全ぶ集めた序でに文する

第一巻『美術という見世物ー油絵茶屋の時代』
第二巻『ハリボテの町ーこの先つくりもん作品があります』
第三巻『写真画論ー写真と絵画の結婚』
第四巻『世の途中から隠されていることー近代日本の記憶』
第五巻『わたしの城下町ー天守閣からみえる戦後の日本』
第六巻『股間若衆ー男の裸は芸術か』
第七巻『戦争という見世物ー日清戦争祝捷大会潜入記』
第八巻『銅像時代ーもうひとつの日本彫刻史』
第九巻『近くても遠い場所ー一八五〇年から二〇〇〇年のニッポンへ』
第十巻『せいきの大問題ー新股間若衆』
第十一巻『動物園巡礼』
第十二巻『麦殿大明神ののんびりした一日』

著者略歴

著:木下 直之
1954年浜松市生まれ。東京藝術大学大学院修士課程中退。兵庫県立近代美術館学芸員、東京大学総合研究博物館をへて、東京大学大学院教授(文化資源学)、静岡県立美術館館長。
見世物、銅像、記念碑、動物園、お城など、忘れられたもの、消えゆくものなどを通して日本の近代について考えてきた。2015年春の紫綬褒章、2017年中日文化賞。
著書に『美術という見世物』(平凡社、1993年、サントリー学芸賞)、『ハリボテの町』(朝日新聞社、1996年)、『写真画論』(岩波書店、1996年)、『世の途中から隠されていること』(晶文社、2002年)、『わたしの城下町』(筑摩書房、2007年、芸術選奨文部科学大臣賞)、『股間若衆』(新潮社、2012年)、『戦争という見世物』(ミネルヴァ書房、2013年)、『銅像時代』(岩波書店、2014年)、『近くても遠い場所』(晶文社、2016年)、『せいきの大問題』(新潮社、2017年)、『動物園巡礼』(東京大学出版会、2018年)。

ISBN:9784794970671
出版社:晶文社
判型:A5変
ページ数:200ページ
定価:2000円(本体)
発行年月日:2019年01月
発売日:2019年01月15日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:AGA