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単行本

福祉原理

社会はなぜ他者を援助する仕組みを作ってきたのか

著:岩崎 晋也

紙版

内容紹介

地縁や血縁など特定の「関係のない他者」を援助する仕組みである「福祉」。私たちは「福祉」という仕組みがあることで見知らぬ他者と共存し,社会を形成できているのだ。その正当化の論理を,3つの局面に焦点を当て,壮大なスケールで描き出す。著者待望の渾身の社会福祉論。

目次

第1章 古代都市国家の「福祉」とキリスト教による転換
 1 「関係にもとづく援助」の規範化/2 古代都市国家における「秩序維持型福祉」の誕生/3 キリスト教による「秩序再構築型福祉」の展開
第2章 近代市民社会の「福祉」と社会連帯論による転換
 1 国家による社会防衛としての「秩序維持型福祉」/2 フランス革命後の「福祉」の社会的位置づけの変遷/3 社会連帯論による「秩序再構築型福祉」の展開
第3章 現代社会の「福祉」と「新しい社会福祉」による転換
 1 もう一つの「福祉」の系譜──「社会福祉」の誕生/2 消費者へのサービス提供──「社会福祉」の解体/3 「新しい社会福祉」による「秩序再構築型福祉」の可能性
終 章 福祉の原理とは何か

著者略歴

著:岩崎 晋也
法政大学教授

ISBN:9784641174429
出版社:有斐閣
判型:4-6
ページ数:304ページ
定価:3100円(本体)
発行年月日:2018年12月
発売日:2018年12月19日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JKS