角川文庫
グアムの探偵 2
著:松岡 圭祐
紙版
内容紹介
■一気読み必至のおもしろさ!
「松岡圭祐ならではの巧みなマジックが作中のあちこちに仕掛けられている。いっけん凡庸に思えた事件が、物語の展開につれて大イリュージョンへと変貌していくのだ。とんでもない面白さのミステリに仕上がっている」 吉野 仁(ミステリー評論家)(文庫解説より)
■各話の読みどころ
(吉野 仁氏の文庫解説より)
第一話「スキューバダイビングの幻想」
ひねりの効いた話運びの巧さに加え、予想外の真相に驚くばかりだ。
第二話「ガンビーチ・ロードをたどれば」gua
いわば不可能犯罪を扱った作品だが、大胆不敵な犯罪のトリックだけではなく、被害者女性に絡んだエピソードが心に響いた。
第三話「天国へ向かう船」
まさにイリュージョン・マジックとでもいうべき大がかりな事件が展開していく。スケールの大きさ、圧巻のトリック、緊迫感あふれるストーリーと三拍子そろった傑作である。
第四話「シェラトン・ラグーナ・グアム・リゾート」
顧問弁護士の働きをはじめ、証拠となったビデオ撮影など、単純な殺人を意外性に満ちた探偵小説にしてみせる作者の手腕はお見事というほかない。
第五話「センターコート@マイクロネシアモール」
幾重もの企みがほどこされているため、まったく先が読めず、ただページをめくっていくばかりだ。