平凡社新書 897
自民党という病
著:佐高 信
著:平野 貞夫
内容紹介
数々の闇取引や裏工作、そして安倍一強体制の行方。永田町の生き字引的存在である平野貞夫氏が佐高信氏を相手に語る政界秘史。
目次
《目次》
はじめに 佐高信
第一章 安倍首相を内乱予備罪で告発する
告発の真相/大島衆院議長、異例の所感表明/暴政に抵抗する権利
告発の裏側で/新しい民主運動/自由民権運動の基本に帰れ
教育勅語こそ日本人の自立心欠如の根本/国権と民権の視点で眺める
議会政治の原点、原敬/本物の右翼とエセ右翼を分けるもの/自民党の保守本流が死んだ
北朝鮮問題の解決が一番の抑止力/小泉進次郎は指導者の器か
第二章 自民党に巣食う病根
岸信介の資金づくり/CIA資金の自民党流入説/国家戦略特区は満州国方式
資金的にも岸に先祖返り/森友問題の責任/「応援演説」にきた麻生
麻生太郎は政治家として不適切/河野一郎という病根/ポッカレモン事件
河野一郎が生んだ政商・小針暦二/河野ファミリー利権/“名議長”河野謙三の実体
土性骨の据わっていないハト派、河野洋平
第三章 保守本流とは何か
椎名裁定の裏側/宏池会の会長争奪戦/保守本流のスピリット/安岡正篤というプリズム
憲法を遵守しないという病根/保守本流の責任/宮沢喜一の限界
自民党は集団的な慢性虚言症
第四章 ロッキード事件秘録
誰が田中角栄を葬ったのか/「クリーン三木」の正体
児玉誉士夫の証人喚問をめぐる謀略/児玉に打たれた全身麻酔
アメリカから飛んできた矢/保守本流と亜流の争い
昭和天皇の密命を受けていた前尾議長/児玉誉士夫と渡邉恒雄
政治家の金玉を握るナベツネ/中曽根政権時にあった首相案件
第五章 自民党の利権を解剖する──リクルート事件、佐川急便事件
国鉄の分割民営化は利権の再分配/土佐勤王党と水戸天狗党の争い
郵政の民営化は小泉・野中戦争/リクルート事件の核心はNTT
逮捕許諾が出る寸前だった中曽根/東大法学部出身の政治家は逮捕されない?
瀬島龍三への抵抗感/佐川急便事件と経世会の分裂
「自分と金丸は綺麗ごとで済まないくらい汚れている」/金丸信との縁
企業献金という病根/政治家を支える女性たち/機密費という病根
「官邸の中に北朝鮮のエージェントがいる」/社会党にも機密費は流れた
土井たか子議長誕生秘話/談合クーデターで成立した森政権/青木幹雄の噓
懲罰動議を食らう/憲法を踏みにじっても鈍感な人々
第六章 公明党・創価学会という病
創価学会に強い議員が自民党を支配する/政教分離違反が継続
特高警察と創価学会の蜜月/選挙は創価学会の布教戦略の手段
創価学会と親密なのは岸・安倍一派/平野貞夫と公明党との出会い/公明党を彩る面々
市川雄一との初対面/消費税賛成で変質した公明党
消費税成立の見返りに公明党が望んだ法律/当選確実で「創価学会のおかげです」
池田名誉会長が評価した小沢・秋谷会談/「密会ビデオ問題」というアキレス腱
日本版ペコラ委員会構想/天ぷら屋美人女将事件
公明党・創価学会は権力にすり寄るしかない/神崎武法元代表のエッチ事件
自自連立は公明党を引き込むための座布団/幻の加藤政権
加藤政権が幻となってから自民党が曲がっていく
おわりに 平野貞夫
ISBN:9784582858976
。出版社:平凡社
。判型:新書
。ページ数:312ページ
。定価:920円(本体)
。発行年月日:2018年11月
。発売日:2018年11月19日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JPL。