出版社を探す

ムカッ やきもちやいた

著:かさい まり
絵:小泉 るみ子

紙版

内容紹介

わたし(るい)は、転校生のあんりちゃんが、自分の仲良しのふうこちゃんと仲良くしている見てなんだか「ムカッ」。放課後、ふうこちゃんが、一緒に帰ろうと誘ってくれても断ってしまいます。うしろにあんりちゃんがいたから「ムカッ」ってしちゃって…。なんで「ムカッ」ってするのかな? この気持ちなんだろう? 帰宅したわたしは、弟が赤ちゃんにやきもちやいているの見て自分の「ムカッ」の気持ちが“やきもち”だということに気づきます。      次の日の学校でも、わたしはまた「ムカッ」。でも、体育の時間、もう「ムカッ」ってしたくないなと思いながら走っていたわたしに、ふうこちゃんの応援の声がきこえました。全力で走りおわって、わたしは、ふうこちゃんとあんりちゃんに自分から話しかけます。そのとき、わたしは、なんとなくやきもちの気持ちが消えていることに気づくのでした。
やきもちは、ほっておくとどんどんふくらんで、いじわるしたくなったり、自分も苦しくなる。だから、やきもちは、うまれたばかりのとき、大きくなる前になくしてしまったほうがいい。
これは、できたてのやきもちの気持ちに、自分で気づいて、友だちとの関係のなかでそれを解消して一歩進んでいく女の子のお話です。                                       
普遍的なテーマと読み応えあるストーリー展開が魅力
どの子にも思いあたる「ムカッ」という気持ち。読者は、絵本から、自分の気持ちを振り返ったり、友だちのとの関係へと思いを巡らせていくでしょう。

著者略歴

著:かさい まり
北海道生まれ。子どもの心のゆれをていねいに表現したお話作りを続けている。読み語り用CDを作り独自の世界を展開し、全国各地で講演、読み語りも行っている。日本児童文芸家協会会員。日本児童出版美術家連盟会員。児童書に「こぐまのクーク物語」シリーズ(角川書店)『きくち駄菓子屋』(アリス館)など、絵本に『ぼくとクッキー さよならまたね』『とくべつないちにち』(いずれもひさかたチャイルド)『ちいさいわたし』『くれよんがおれたとき』(くもん出版)など多数。
絵:小泉 るみ子
北海道生まれ。児童書や教科書の挿絵、絵本を数多く手がけている。日本児童出版美術家連盟会員。挿絵を担当した児童書に『ジャンポールという名の魚』(文研出版)『おにいちゃん』(作・後藤竜二/佼成出版社)「かんぱい!」シリーズ(作・宮川ひろ/童心社)『みてろよ!父ちゃん!!』(作・くすのきしげのり/文溪堂)『きょうはやきにく』(作・いとうみく/講談社)など。絵本に『バスをおりたら…』『ねたふり』「四季のえほん」シリーズ(いずれもポプラ社)『キャラメルの木』(講談社)など多数。

ISBN:9784774327761
出版社:くもん出版
判型:A4変
ページ数:32ページ
定価:1400円(本体)
発行年月日:2018年10月
発売日:2018年10月19日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:YBC
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:YNA
国際分類コード【Thema(シーマ)】 3:XA