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わたしの信仰

キリスト者として行動する

著:アンゲラ・メルケル
編:フォルカー・レージング
訳:松永 美穂

紙版

内容紹介

ドイツと欧州を牽引する政治家の根底にあるもの

東独で牧師の娘として成育し、統一後は少壮政治家として頭角を現し、2005年以来ドイツ首相を12年以上務めているアンゲラ・メルケル(Angela Merkel)。
福島原発事故後に原発からの撤退を決断し、また難民危機に際して積極的な受け入れを指示するなど、その政策は現代世界に大きな影響を及ぼしている。
本書は、彼女が教会関係の集会などで語った講演や聖書研究など16編を収録。その信仰観・社会観・人生観を余すところなく伝える注目の書。

目次

編者序文 プロテスタントとしてのアンゲラ・メルケル 
I 信仰と告白
 わたしの人生の模範
 奇跡を求めない
 信仰する心を養う
 新しい教皇についてもっと知りたい
II 宗教と一般社会
 神はあやつり人形を望まれませんでした
 政治的日常におけるカトリックの特色
 宗教改革の精神を世界のなかに持ち込む 
III ヨーロッパと世界 
 わたしたちのヨーロッパ人としてのアイデンティティは大部分においてキリスト教的なのです 
 平和は発展の母である 
IV 社会と正義 
 どの時代も独自の賢明さを育てなければいけません 
 社会における人々の結びつき 
 地を従わせよ 
 未知の場所へ出て行く 
V 難民危機とその結果 
 人々の連帯と開かれた社会とは矛盾しない 
 自律要求と自立支援による統合 
 信教の自由が持つ高い価値 
訳者あとがき

著者略歴

著:アンゲラ・メルケル
1954年生まれ。牧師である父が冷戦時代に東独に移住したため東独で育つ。大学で物理学を専攻(物理学博士)、東ベルリンで研究者として働いた。ベルリンの壁崩壊後政界に身を投じ、東西統一後CDU(キリスト教民主同盟)に入党、連邦議員に初当選。その後コール政権のもとで頭角を現し、2005年に党首に選ばれ、同年11月初の女性首相に就任した。以後13年にわたりドイツ政界のみならずEUにおける最も影響力ある政治家として指導力を発揮し続けている。
訳:松永 美穂
ドイツ文学者、翻訳家。早稲田大学文学学術院文化構想学部教授。主な訳書にベルンハルト・シュリンク『朗読者』(新潮社、毎日出版文化賞特別賞受賞)、ヘルマン・ヘッセ『車輪の下で』、ライナー・マリア・リルケ『マルテの手記』(以上光文社古典新訳文庫)ほか多数。著書に『誤解でございます』(清流出版)がある。

ISBN:9784400407454
出版社:新教出版社
判型:4-6
ページ数:240ページ
定価:2300円(本体)
発行年月日:2018年10月
発売日:2018年10月31日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DNB