講談社タイガ
七月に流れる花
著:恩田 陸
紙版
内容紹介
坂道と石段と石垣が多い町、夏流に転校してきたミチル。
六月という半端な時期の転校生なので、友達もできないまま夏休みを過ごす羽目になりそうだ。
終業式の日、彼女は大きな鏡の中に、緑色をした不気味な「みどりおとこ」の影を見つける。
思わず逃げ出したミチルだが、手元には、呼ばれた子どもは必ず行かなければならない、夏の城―夏流城での林間学校への招待状が残されていた。
ミチルは五人の少女とともに、濃い緑色のツタで覆われた古城で共同生活を開始する。
城には三つの不思議なルールがあった。
鐘が一度鳴ったら、食堂に集合すること。
三度鳴ったら、お地蔵様にお参りすること。
水路に花が流れたら色と数を報告すること。
少女はなぜ城に招かれたのか。長く奇妙な「夏」が始まる。
ISBN:9784065130216
。出版社:講談社
。判型:文庫
。ページ数:176ページ
。定価:570円(本体)
。発行年月日:2018年09月
。発売日:2018年09月20日。