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世界で一番美しい化学反応図鑑

著:セオドア・グレイ
写真:ニック・マン
監:若林 文高

紙版

内容紹介

日本でシリーズ累計30万部を突破! 『世界で一番美しい元素図鑑』『世界で一番美しい分子図鑑』で見せた圧倒的なビジュアルと軽妙な語り口で科学好きをわかせたセオドア・グレイの元素3部作に待望の3巻目が登場。 本書では、分子が反応を起こす中でどのようにくっついたり離れたりしてこの世界を形作り、私たちが存在することを可能にしているのかが解き明かされる。 著者が10年をかけて書き上げた『元素図鑑』から始まるユニークで楽しいドラマの華々しい最終章の幕開けだ。 ●華麗な写真と魅力的な科学エッセー――セオドア・グレイが作り上げたアートと科学の融合世界は今作でも楽しさ全開! ●『世界で一番美しい元素図鑑』『世界で一番美しい分子図鑑』で見せたユーモアあふれる語り口はそのままに、不思議で複雑な「世界の成り立ち」をわかりやすく解説。 ●燃焼、爆発、光合成から、塗料が乾くしくみや植物の成長、水の沸騰まで、興味深い「反応」の数々が登場。 ●「エネルギー」や「エントロピー」や「時間」といった化学反応を特徴づける重要な概念をやさしく紹介。

目次

第1章 化学はマジック

それって本当にマジック?
古代の魔法はたいてい化学
私が子供だった頃の、思い出の化学反応

第2章 原子、元素、分子、化学反応

分子とは?
分子を結合させているのはどんな力?
化学反応とは?
エネルギー
エネルギーの流れを追え
時間の矢印の向き
エントロピー

第3章 ファンタスティックな化学反応に出あえる場所

教室で
キッチンで
実験室で
工場で
道路で
あなたの体の中で

第4章 光と色の起源

光の吸収
光の放射
古代中国の化学配合術

第5章 退屈な章

ペンキが乾くのを眺めてみよう
イネ科植物が伸びるのを眺めてみよう
水が沸騰するのを眺めてみよう

第6章 速いか遅いか、それが問題だ

風化

速く燃える火
ものすごく速く燃える火
最高に速い反応

著者略歴

著:セオドア・グレイ
Theodore Gray/イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校で化学を学び、卒業後カリフォルニア大学バークレー校の大学院に進学。大学院を中退してスティーヴン・ウルフラムとともにウルフラム・リサーチを創業し、同社が開発した数式処理システムMathematicaのユーザーインターフェースを担当した。かたわら、「ポピュラー・サイエンス」誌のコラムなどでサイエンスライターとして活躍する。元素蒐集に熱中して自ら周期表テーブル(周期表の形をした机にすべての元素またはその関連物質を収めたもの)を制作し、2002年にイグノーベル賞を受賞。2010年にウルフラムを退職し、iPadやiPhone用アプリの制作会社を立ち上げて、共同創業者兼チーフ・クリエイティブ・オフィサーとして活動している。主な著書に『世界で一番美しい元素図鑑』、『世界で一番美しい分子図鑑』(以上創元社)、『Mad Science――炎と煙と轟音の科学実験54』、『Mad Science2――もっと怪しい炎と劇薬と爆音の科学実験』(以上オライリージャパン)などがある。イリノイ州アーバナ在住。
写真:ニック・マン
Nick Mann/写真家。黒をバックにした美しい写真の撮影を得意とする。『世界で一番美しい元素図鑑』、『世界で一番美しい分子図鑑』の写真で知られる。スタジオでの撮影のほか、風景写真やステレオ写真の撮影でも活躍している。イリノイ州アーバナ出身だが、キャンピングカーでマウンテンバイク・トレイルの近くを転々としながら暮らしている。
監:若林 文高
国立科学博物館理工学研究部長。専門は触媒化学、物理化学、化学教育・化学普及。博士(理学)。1955年生まれ。京都大学理学部化学科卒業、東京大学大学院理学系研究科修士課程修了。主な監修・訳書に、『楽しい化学の実験室I・II』(東京化学同人)、R・ルイス、W・エバンス『基礎コース 化学』(東京化学同人)、T・グレイ、N・マン『世界で一番美しい元素図鑑』、『世界で一番美しい分子図鑑』、『元素に恋して――マンガで出会う不思議なelementsの世界』(以上創元社)などがある。

ISBN:9784422420080
出版社:創元社
判型:A4変
ページ数:224ページ
定価:3800円(本体)
発行年月日:2018年09月
発売日:2018年09月22日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:PDZ
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:PNR