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角川ソフィア文庫

橋本多佳子全句集

著:橋本 多佳子

紙版

内容紹介

「なんとさびしい句だろう、美しい句だろう」――小池昌代

一処一情――好みの場所を見つけて眼を据え、迸る感情を凝集させる。生涯の師・山口誓子は愛弟子の句作りをそう評した。
 「いなびかり北よりすれば北をみる」
 「雪はげし抱かれて息のつまりしこと」
女心と物語性に満ちた句で、戦後俳壇の女流スターと称された多佳子。その全句を眺めるとき、生をみつめる厳しい眼差しと天賦の感性に圧倒される。
補遺、自句自解、索引、誓子による解説を付す貴重な全句集。
エッセイ・小池昌代

目次

海燕
信濃
紅絲
海彦
命終
補遺(句集未収録作品)

自句自解
解説 附多佳子ノート  山口誓子
エッセイ 断崖を垣間見る  小池昌代
年譜
季語索引

著者略歴

著:橋本 多佳子
本名・山谷多満。明治32年(1899年)1月、東京の本郷生まれ。18歳で橋本豊次郎との結婚、大阪に移った後、大正9年には小倉市中原に夫が新築した櫓山荘に移住。櫓山荘は文化人のサロンとして開放され、22年に高浜虚子を迎えての句会を開催、これを機に杉田久女から俳句の手ほどきを受ける。29年に大阪に転居、山口誓子に師事する。48年、誓子主宰「天狼」に参加、同年榎本冬一郎と「七曜」を創刊、戦後の代表的俳人として活躍した。句集に『海燕』『信濃』『紅絲』『海彦』『命終』がある。

ISBN:9784044004125
出版社:KADOKAWA
判型:文庫
ページ数:592ページ
定価:1440円(本体)
発行年月日:2018年08月
発売日:2018年08月27日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DC
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ