親鸞への接近
著:四方田 犬彦
紙版
内容紹介
親鸞論が絶筆となった三木清、伝記映画を監督制作した三國連太郎、
親鸞の晩年について集中的に論じた吉本隆明…。
日本の知識人は、なぜ生涯のある時点で親鸞と出逢うのか—。
著者は宗教学を学んだ学生時代、世俗を選んだ親鸞の生き方を認めたくなかった。ところが後年、戦地と占領地で現実の苛酷さを前にしたとき、著者の前に再び親鸞が立ち現われてきた。自分の意志で手にとったのではなく、親鸞が接近してきたのだ。
『歎異抄』『教行信証』を独自の視点で読み解くとともに、三木清、三國連太郎、吉本隆明を通して、親鸞思想の現代的意味を問う、渾身の書下し!
目次
親鸞への接近
親鸞とわたし
『歎異抄』について
『教行信証』論
『歎異抄』のスタイル
和讃と今様
仏教用語翻訳の難しさ
礼如さんの思い出
赦すということ
三木清 終末の近傍で
三國連太郎 差別への眼差し
吉本隆明と〈解体〉の意志
ISBN:9784875024958
。出版社:工作舎
。判型:4-6
。ページ数:528ページ
。定価:3000円(本体)
。発行年月日:2018年08月
。発売日:2018年08月25日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QRFB。